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『琢磨〜サンドイッチ作ったから食べよう?』

「はーい!」









まだ段ボールと少しの家具しか置かれていない、まっさらな部屋。



額に滲む汗をタオルで拭って、ダイニングの方へ向かった。



2人して地べたに座って、窓側を向いてAが作ってくれたサンドイッチを口に入れる。




「ん、うま」

『ごめんこんな適当なので』

「んーん、ありがとね用意してくれて」






無事に決まった、2人の部屋。


俺は割とどんな部屋でもよかったんだけど、意外にAのこだわりが強くて。


まあ、しっかりしてるってことなんだけど。




Aの新たな一面が見れた気がして嬉しかった。









「……うあ〜」

『ふふ、どうしたの?』




サンドイッチを食べ終えた俺は、そのまま床に寝そべった。


そんな俺をAは子供を見るような優しい笑みを見せた。




「なんか、さ、……始まるな、って感じがして」

『うん、そうだね』



窓から刺す光が当たって、Aの笑顔が余計に輝いて見える。







『おわ、っ』




Aの腕を引っ張って、Aも床に寝転ばせた。







「……ははっ、」

『んふふ、』





向い合って、見つめ合って、微笑み合って。





ぐっとAを引き寄せて、後頭部に手を回して、軽く唇を重ね合わせる。



いろんな試練があったけど、命の危機を乗り越えてそばにいることを選んだ俺たち。



もう絶対にAを悲しませないって決めたし、県警捜査一課で立派な刑事になって、


Aを守れる男になるんだ。









口づけがエスカレートしそうになれば、Aは俺の胸をぐっと押して離した。









『片付け、終わってからね?』

「……すぐ終わらせるよ」




お互い意地の悪い顔をして笑って、最後にともう一度キスをしてから起き上がった。




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なぽりたん(プロフ) - すみかさん» そうなんですね!知識が足らず申し訳ないです…ありがとうございます、すぐに訂正させていただきます! (2021年9月18日 17時) (レス) id: 978682becc (このIDを非表示/違反報告)
なぽりたん(プロフ) - すみかさん» ありがとうございます!先にパート5を単体で作成してからパート4に続編の設定をするとお気に入りが継がれるんですよー! (2021年9月18日 17時) (レス) id: 978682becc (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - あと、一つだけ気になったことがあるので書かせてください!夢が叶う、の所森本刑事が県警に異動になったと言ってますが、警察官は元々県職員です。たぶん、県警本部、が正しいと思います!すみません、家族が警察官なので気になっちゃいまして^_^; (2021年9月18日 16時) (レス) id: 25c8e9c9aa (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつも楽しく読んでいます!他の作者さんだと自動的に続編がお気に入り登録されないのになぽりたん様だけ続きもすでにお気に入り登録されててびっくりしてます!何か設定があるのでしょうか? (2021年9月18日 16時) (レス) id: 25c8e9c9aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なぽりたん | 作成日時:2021年9月18日 15時

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