森本刑事の恋愛日記５

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撮影は、なんとか順調に進んだ。


Aもとても熱があるとは思えないような見事な演技だった。


きっとAが体調不良だなんて、俺以外気づいている人はいない。



それでも時折、やっぱり辛そうな表情を一瞬見せるし、意識はどことなく集中できていない。



幸い俺とAは撮影中の立ち位置が近いことが多いから、その時はできるだけAが俺に寄りかかりやすいようにしたし、


カメラには映らないように気をつけながらもAを片手で支え続けた。





撮影終盤、こっそりAの手に触れれば、やっぱり熱い。


てかむしろ、最初より熱くなっている気がする。





「A、もうちょい頑張れ」



マイクに拾われないよう俺の出せる精一杯の小声でAに声をかければ、こくんと小さく頷いた。









そして、ついにカットがかかる。


上野さん以外の皆さんは本日の撮影以上になりまーす！


なんてスタッフさんの声がスタジオに響いた瞬間、少しのドンって音と同時に、Aが俺の方に倒れてきた。





もう力の入らないAはそのまま、ずるずると脚から崩れていく。




〈藤咲さん！？〉



なんだなんだと騒がしくなるスタジオ内。

スタッフさんたちが慌てて駆け寄ってくる。




「頑張ったな」



そう声をかけて、俺は意識が朦朧としているAを横抱きにした。






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文字数足りないのでこちらのページで失礼します、
リクエストありがとうございました！



感想もありがとうございます、いつもお読みいただきありがとうございます🥰
ご希望に沿った内容になりましたでしょうか？？


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