森本刑事の恋愛日記２ (ページ29)

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つぐみちゃんと大輔くんとパンを買いに行った高橋さん。

その3人とすれ違いで丸屋さんが研究室に入ってきた。

どうやらご遺体の搬送が終わったらしく、早速ミーティングを始めようとするも、

丸屋「待ってください。執刀は夏目教授にお願いします」

そう告げる丸屋さんの表情は、いつにも増して固い。

『今日、茶子先生は不在です』

丸屋「じゃあ、藤堂先生にお願いします」

藤堂「大丈夫、朝顔先生がバシっとやってくるから」

丸屋「いや、朝顔先生には今回外れていただきます」

安岡「え？どうしてですか？」

朝顔先生を信頼しているはずの丸屋さんからの、信じがたい言葉だった。

丸屋「今回解剖していただくのは射殺されたご遺体で、

神奈川県警の捜査員に撃たれた可能性があります。

その捜査員は、桑原刑事です」

桑原さんが…？

射殺…？

その衝撃的な言葉に、全員が朝顔先生に目を向ける。

朝顔先生の表情は、徐々に歪んでいく。

丸屋「桑原刑事は今、事情聴取を受けています。

だから、ご家族である朝顔先生に解剖していただくわけにはいかないんです」

『そんな……』

朝顔「……皆さん、すみません、解剖、お願いします」

藤堂「……わかった、ほんならミーティング始めようか」

不安げな朝顔先生を残したまま、先生たちは解剖室へと移った。

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