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__気持ち悪い。
｢それで、宿儺の器の様子は。｣
｢報告書に書いた通りですよ。暴走はしていない、
__見えなくとも感じる、憎悪の視線。
｢…
｢『才能ある者』と言っていただきたいですね。彼等は実に優秀な僕の生徒だ。｣
__お前は敵だという、圧倒的な嫌悪。
｢特級呪霊を宿した者が二名ともなると、高専も大変だろう。…どちらか手放すべきでは無いのか？｣
｢…何を仰りたいんですかね。｣
___私はどれだけ身を削れば、この世界に認めてもらえるのだろうか。
｢私に、『死ね』と仰りたいんですよね？｣
はっきり言えばいいものをわざわざ回りくどく言うなと自ら代弁してやれば、口を噤む老いぼれ共。
こんな所でも保守的な一面を見せるとは尊敬さえ感じられてくる。
徐々に募る苛立ちで、握る刀が悲鳴を上げ始めた。
｢…つかぬ事をお聞きしますが、近頃高等級の呪霊
｢…何が言いたい。｣
何が言いたいのかなんて分かりきっている癖に態々聞かないで貰いたい。
何処までも面倒臭い連中だと思いながら、溜息を一つ吐く。
__全員、殺してやりたいな。
｢あの程度の呪霊で私が殺せると思っているのなら大間違いだと言いたいんですよ。十二年間、私の動向を監視していたのなら分かっているはずでしょう。…あの日あの時、私に死刑執行を降さなかったのが貴方達の敗因だ。私は死にませんし、殺せない。｣
｢…口の利き方に気を付けろよ、鬼め。｣
こんなに言ってもまだ反抗してくるとは流石としか言い様が無い。
絶望的だ、もうこの腐った性根を治す事は叶わないのだろう。
その一人の老人を始め、所々から散々な悪口が飛び交い始め、面倒臭い事になったと悟と共に溜息を吐く。
__ちょっと黙って欲しいわね。
｢こんな化け物に学ぶ生徒も可哀想なもの…だ…。｣
｢ごめんなさい？襖が邪魔で良く聞こえなかったので。｣
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作者名：HamA | 作成日時：2020年10月20日 21時
