【鬼滅の刃】鬼滅のみんなに愛されまくる！4

新しい柱 ページ9

いつの間にか眠っていたようで、ゆっくりと目を開ける。



ここは…あれ？蝶屋敷だ。私、遊郭にいたはずじゃ…



ふと、窓の外を見ると、アオイちゃん達が洗濯をしているのが見えた。雲一つない快晴だ。



あのあと…何があったっけ？



隠が来たんだ。それからの記憶は何もない。



胡「あら、お目覚めですか？」


貴「しのぶさん…」



しのぶさんの顔をなんだかすごく久しぶりに見た気がする。そりゃそうか。ずっと遊郭いたもんね。



胡「調子はどうですか？どこか痛むところは？」


貴「いいえ…特には。」


胡「そうですか。良かったです。」



柔らかく微笑む姿も、久しぶりに見た。私死んでたら一生見れなかったな。



貴「私、何日間眠ってた？」


胡「今回は身体的負荷が少なかったので、一日です。」


貴「要するに、上弦を倒したのは昨日？」


胡「ええ。良かったです、無限列車の二の舞にならなくて。」


貴「その節は誠に申し訳ございませんでした。」


胡「善逸君はもう目覚めていますよ。」


貴「アイツもなかなか頑丈だよね。」


胡「宇髄さんは自分で歩いてたそうですよ。お嫁さん達の肩を借りて。」


貴「頑丈過ぎて逆に引くわ。バケモンじゃん。」


胡「足、大丈夫ですか？縫っておきましたが。深く斬擊を受けたそうですが…」


貴「やる気で治す。あとは…これからの任務に支障が出たら怖い。」


胡「貴女ほどの剣士が足の怪我で怖がるなんて、珍しいですね。」


貴「まぁやる気で治すけど、きっと、これから無惨含め、鬼の活動が活発になるよね。だから…」


胡「柱も人数が足りません。煉獄さん、宇髄さんと抜けてしまいましたから。」


貴「鬼殺隊も兵力あげなきゃねぇ…」


胡「そこでです。新しい柱が甲から選ばれるそうですよ。」


貴「一部を除いて最近の隊士すぐ死んじゃうからな…心配。」


胡「大丈夫ですよ。貴女もよく知る人です。心配には及びませんよ。」


貴「…そう？」


胡「ええ、では私はこれで。とりあえず、二週間ほど様子を見ましょう。」


貴「ん。ありがとう、しのぶさん。」



ペコッとお辞儀をして、しのぶさんは部屋を出て行った。



新しい柱…か。



「大丈夫だ、有望な若手がいる。」



元･音柱のその発言を疑う余地はない。誰よりも間近で活躍を見てきたから。



だからその分、他の若手の活躍が目立たない。



新しい柱…不安と期待が入り混じる。



落ち着いて待とう、今は。

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