とある病院の侑李くん。 Tk/Cn ページ23
とある病院シリーズ(仮)
やまゆとのお隣のお部屋に入院している侑李くんのお話。
*
「…はぁ、」
「…？ちぃちゃん？」
侑李がため息をつくと、同じ部屋に入院している圭人が心配そうに見やった。
「なんでもない」と突っぱねて、朝食を口に運ぶ侑李。圭人はまだ心配そうだ。
侑李の機嫌が悪いのには理由がある。
それは、【朝食後 ３０分以内】に服用するようにと最近処方された薬のせい。
侑李は粉薬が苦手だった。
少し口は悪いが基本的に落ち着いていていい子な侑李が、唯一機嫌を悪くするそれ。
どんなに嫌がっても、侑李が処方されたその薬は粉でしか処方できないため仕方がなかったのだ。
「侑李〜？ご飯食べた？」
「うん…」
「じゃあお薬飲もうか」
「…」
「はいはい、そんなに拗ねないよ〜」
薬が追加された1週間前からこの調子なので、この部屋の担当看護師である雄也も慣れてしまっている。
どうしたものかと苦笑いを浮かべつつ、ある提案をした。
「苦いの嫌ならゼリーで飲む？」
「いいっ…」
「一回使ってみたら？」
「いいのっ…！」
「あー、はいはい。わかったから」
飲みやすくするゼリーを使うのも嫌なようで、侑李はむくれて返事をする。
ただ意地になっているだけだとわかっているが、これ以上機嫌を損ねられても困るので雄也は引き下がった。
「お水置いとくからね？」
不機嫌そうにして頷くこともしない侑李だが、何だかんだいって最終的にはきちんと飲んでくれる。
今日もそうだろうと思い、雄也は一旦部屋を後にした。
・
「…侑李？これどういうこと？」
雄也がそう言って、ベッド脇のゴミ箱を持ち上げる。
その中には、封を破られてもいない粉薬が捨てられていた。
ことは数分前。
雄也が他の部屋を見回ってから、再度侑李たちの部屋に来てみると…
圭人と侑李のベッドの間の仕切りのカーテンが何故かしまっていた。
その奥で、侑李はベッド上のテーブルを片づけ、頭から布団にくるまっている。
サイドテーブルには、全く減っていないコップの水。それなのに、薬の袋はどこにもない。
明らかにいつもと様子が違っていた。
怪しんだ雄也があたりを探して、ごみ箱に入った薬の袋を見つけたのだ。
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みつあめ(プロフ) - みゆうさん» リクエストは受け付けておりますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。なかなか思うように書けていなくて時間がかかります。 (2021年2月4日 20時) (
レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - 有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします！侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです！現実設定でお願い致します。こちらの内容たのしみにしております！お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。 (2021年1月31日 18時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - みゆうさん» なかなかお返事ができなくてすみません！リクエストとパスワードについて、長くなりそうなのでメッセージでお返事させてもらいます！マイボードの通知を確認していただけると助かります。 (2020年9月27日 13時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - FC2ブログの僕らを取り巻く世界のパスワードを、教えていただきたいです。 (2020年9月27日 6時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか？有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします！侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです！現実設定でお願い致します。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2020年9月22日 13時
