検索窓
今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:70,826 hit

ページ17

そうしてお尻を冷やしてると、ガチャリと玄関でドアの開く音がする。



「ただいまぁ」

「!?やばっ…!」



慧が帰ってきた。

のんびりモードから一転、Aは慌てて起き上がった。
呑気にお尻を冷やしている場合ではない。
こんなところを見られたらお仕置きされた理由も知れてしまう。知られたら最後…


下着をあげて落ちたタオルと保冷剤を拾おうとしたところで今度はリビングの扉が開いた。



「ただいま。あ、やっぱ涼介の靴かあれ」

「おかえり。兄ちゃん久しぶり」

「ただいま。…A?」



Aが涙目でタオルと保冷剤が転がっていて、涼介までいれば…、察しのいい慧にはなんとなく事情はわかってしまう。



「…ふーん。何かあったわけね?」

「!?い、いやぁ…」



軽く微笑んでいるが、笑っていない。

どうにか誤魔化そうとしたAだったが、



「門限破ってたよ。叱っておいたけど」



涼介があっさりと言ってしまった。



「なっ…涼介!!」

「誤魔化してもどうせバレんだろ、」

「〜〜っ、もお!ばか!!」



先程まで平和に会話をしていたというのに、また要らぬ言葉のせいで2人の間に亀裂が入る。



「バカってお前な…!」

「だってバカじゃん!!」

「…っはぁ。兄ちゃん、ちなみに兄ちゃんのことボロクソ言ってたけど?」

「!!ひどい!なんでそういうことばっかり言うの!?涼介のばか!」



自分に不利になることを次々と暴露されて、涼介にばかり怒っていたAだが、



「…Aちゃん?」

「っ!!…はい…」



慧に名前を呼ばれるとびくりと肩を震わせ、おずおずとそちらを見上げる。



「何時間、破ったの?」



ふわふわと宙に浮いてしまいそうな声なのに、Aにとっては怖く聞こえる。

『何時間』と聞くということは、ちょっとやそっとの門限破りではないのもお見通しということ。
Aの逃げ場はないも同然だが、どうにかならないかと考えてしまう。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:お尻ペンペン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みつあめ(プロフ) - みゆうさん» リクエストは受け付けておりますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。なかなか思うように書けていなくて時間がかかります。 (2021年2月4日 20時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - 有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします!侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです!現実設定でお願い致します。こちらの内容たのしみにしております!お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。 (2021年1月31日 18時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - みゆうさん» なかなかお返事ができなくてすみません!リクエストとパスワードについて、長くなりそうなのでメッセージでお返事させてもらいます!マイボードの通知を確認していただけると助かります。 (2020年9月27日 13時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - FC2ブログの僕らを取り巻く世界のパスワードを、教えていただきたいです。 (2020年9月27日 6時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします!侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです!現実設定でお願い致します。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みつあめ | 作成日時:2020年9月22日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。