あ ろっと おぶ…らぶ ▽７

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「いぃ〜っ！…いみわかんない！涼介のばか！離してっ！」

「お前…」



大きなため息が聞こえて、手が止まる。
ただ、許されたわけではないようで、身体を起こそうとすればぱしりとお尻を打たれた。



「もぉ！なんなの！離してって…！」

「反省する気ないんなら、仕方ねぇな」



涼介がいつも指にはめているゴツゴツしたシルバーの指輪。それをするりと指から外して、コロンとローテーブルに転がした。

嫌な予感がする。



「ちょっ…待って、なにする気…」

「本気の“オシオキ”」

「はぁ！？ばかじゃないの、離してよっ」



もがく背中の上で腕まくりをして…本当に準備が整っていく。



「まって、やだっ…」



本気で危機を感じた時には遅かった。



パシィィンッ！！

「っい！！」



小さな子供のように出されたお尻に、思い切った平手が容赦なく降ってくる。



パチィンッ！！ パァンッ！！

「っ、いたっ…やめて！！」

パチィンッ！ パチィンッ！！

「〜っ痛いってば！！」

「言ってもわからないお前が悪い」

パァンッ！！

「〜っ！」



Aにしても、こんな“オシオキ”は不本意だ。

だが、そんな意に反して涼介はやめてくれる様子もなく、簡単にお仕置きが終わる様子もない。



パチィンッ！ パシィンッ！！

「あぁ！いたぁっ！…さいってー…！」

「んなこと言ってないで何が悪かったか考えろ」

パチィィンッ！ パァンッ！！

「いぃっ…！そんなの一生わかりたくないっ」

「お前…いい加減にしろよ？」

パァンッ！！

「った！！」

「反省できるまでこのままだからな」

「っいみ、わかんなっ…ばか！しね！りょおすけなんてだいっっきらい！！」

「言ってろ、」

バチィンッ！！

「うぐっ…！…ふ、ふぁぁぁんっ…」



強がりで言った言葉に今日一番の痛い平手を返されて、ぽろぽろと涙が落ちる。



「ふぇっ…うぅ…やだっていってんでしょっ…！」

パチィンッ！

「やだっ…もお痛いの！！」

パチィンッ！

「っうぅ…！」



泣いてしまってからは、必死の抵抗もなんだか情けない。

お尻も全体がじんわりと痛くて、逃げるのに必死だ。



「っふ…ぅ…ぐすっ……い、たいっ…！」

パァンッ！！ パチィンッ！

「〜っ、もぉやっ…！」



お尻が痛い。手も動かせない。涙が止まらない。
それなのに涼介が許してくれる気配もなく…

絶対に謝らない！と意地になっていた気持ちはどんどんと薄くなっていった。

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