侑李と危険な誘い(後編)Hk/Cn ページ1
▽八乙女家のゆとゆりちゃん
前編は▽6にて!
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光は電話を切って、リビングに向かう。
部活の延長で裕翔はまだ帰ってきていないので、そこには侑李しかいなかった。
「侑李、」
「んー?」
「話があるんだけど」
「…?なぁに…?」
何かを感じ取って、くつろいだ姿勢からソファに座り直す侑李。
その隣に光も座った。
「侑李、そのゲームだけど、お小遣いで買った?」
「…まぁ、」
「イヤホンも新しくしたみたいだけど…それも?」
「…うん。お金、あったし…」
おじさんから受け取ったお金をお小遣いに分類してしまえば嘘ではない。
イヤホンはおじさんに「お礼」として買ってもらったのでその部分だけは嘘をついた。
新しく増えた私物を怪しんでいるだけなら、この場を凌いでしまえば追求されることもないと思ったのだ。
「そっか…。ねぇ侑李、知らない人とお茶するの、危ないことだって思わなかった?」
「!?…ぇ…」
「お金、その人から貰ったんでしょ。イヤホンは買ってもらったって聞いたけど?」
まさか知っていて聞かれているとは思わなかった侑李は目を見開く。
「なんで、それっ…」
「涼介が心配して教えてくれた」
「!」
確かに「やめなよ」と何度か言われたが、父に言いつけることないのに…と少し腹立たしく思う。
俯いてしまった侑李に、光は続ける。
「今まで何もされなかったかもしれないけど、誘拐目的だったり、怖い理由でお茶に誘ってくる人だっているんだぞ。相手は知らない人だったんでしょ?」
「〜っ…」
「おじさんに怖い仲間が沢山いるかもしれない。飲み物に薬盛られたらどうする?
お金とられたり、侑李が話してることから情報を集めてどこかに売り付けようとしてたら?危ないこといくらでも考えられるんだよ?」
「っでも、なにもなかったもん…」
「今までも十分危なかったって言ってんの。それに、これから起こるかもしれなかった」
言い訳すれば、父の声が怖くなっていく。
それでも叱られたくない一心で侑李は言い訳を口にしてしまう。
「…だって、お店に人いっぱいいるのに変なことなんてされないよ…」
「本当に?人が沢山いるお店って言っておいてどこかに連れ込まれたらどうする?」
「それは…」
「周りの人が助けてくれるかなんてわかんないだろ?」
「〜っ… けど!誘ってきたのは向こうで…僕悪くないじゃんっ…!」
その一言で、リビングの空気が数段ピリついた。
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みつあめ(プロフ) - みゆうさん» リクエストは受け付けておりますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。なかなか思うように書けていなくて時間がかかります。 (2021年2月4日 20時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - 有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします!侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです!現実設定でお願い致します。こちらの内容たのしみにしております!お忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。 (2021年1月31日 18時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - みゆうさん» なかなかお返事ができなくてすみません!リクエストとパスワードについて、長くなりそうなのでメッセージでお返事させてもらいます!マイボードの通知を確認していただけると助かります。 (2020年9月27日 13時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - FC2ブログの僕らを取り巻く世界のパスワードを、教えていただきたいです。 (2020年9月27日 6時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?有岡が遅刻してなかなか反省せずに怒られるのをお願いします!侑李と危険な遊びくらいのをお願いしたいです!現実設定でお願い致します。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 7c2230dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつあめ | 作成日時:2020年9月22日 13時