あ ろっと おぶ…らぶ ▽３

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射撃は、筋肉のわずかな振動でさえ影響するような…それくらい精密な分野だって。
だから銃は骨で支えるんだって、教えてくれた。



「そう。それって、大きく言ったら『体が大事』ってこと。
だから体調が良くない時に練習したって、射撃は上手くならないよ」



「早く習得したい」って無茶した私の行動を、雄也くんはハッキリと否定した。

なんだかそれだけで涙が出そうで…
今日したことが『いけないこと』だったって思い知らされた。



「…何回も言われてるんだよね、無茶するなって」

「はい…」

「だよね。じゃあ、痛いかもしれないけど我慢してね」



後ずさるよりも早く手を取られて、今度は雄也くんの膝の上。



「っ…や、やだ…やですっ…！」

「今まで何回山田に言われたの？…それでもまだ無茶してるんでしょ？」

「っ……もう、しませんっ…」

「当たり前でしょ。今日怒るのは今日の分だよ」

ばしぃんっ！！

「っあ！！」

ばしんっ！！

「っ…たぁっ…！」



痛い。
大ちゃん先輩の時もそうだったけど、先輩たちは伊達に訓練してない。力強さが違う。

さっき山田に叩かれたばっかりのお尻はまだ痛いのに、追い討ちをかける痛さ。



「自分の体なんだから、ちゃんと大事にして」

ばしぃんっ！！

「あぁっ！」


「それから、無理する前に相談くらいして」

ばしんっ！！

「いったぁ！」



雄也くんのお仕置きはゆっくりで、ひとつひとつが身にしみるようだった。



「内緒にされると、信頼されてないのかなって不安になるよ？」

ばしぃんっ！！

「っ…！そ、そんなことなっ…」



信頼してないはずなんてなかった。

ただ私が、自分に言い訳して『無理』をしてるだけなのに…


そう思ったらすぐに涙が込み上げて、



「っ…ごめん、なさいっ…！」

ばしんっ！

「雄也くんっ…ごめんなさいっ…！」



私は最速で謝っていた。



「…わかった？もう無理しないんだよ？」

「はいっ…」

「今度そんなこと聞いたら、薮くんに報告だから」



「薮くんだって、きっと怒るよ」って脅された。

私、隊長には普段から怒られたことないし…それは未知すぎて怖いかも…



「無理、しないです…ちゃんと、気をつけます…」

「うん。じゃああと１つだけ」

「えっ」



まさかそんな返しがくるとは思ってなくて、思わず雄也くんを振り返る。



「山田に、いつもあんな態度取ってるの？」

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