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ページ8

結局私は…



「っく、…ぅ…ごめんっ…てば…」

ばしぃんっ! ばしんっ!

「っあ!!…ごめんなさいっ…!」



お尻の痛みに耐えられなくなって、悔しいけど謝った。

ため息が聞こえて、乱暴に膝から降ろされたと思ったら、



「じゃ、あとは任せるわ」

「っ…え……?」



ぽいっと放られて、私は雄也くんの胸にダイブしていた。



「…え?」



それには雄也くんも戸惑っていて。
でも、山田は冷静だった。



「今のは医者として、無茶したバカを叱っただけ。雄也も、こいつに思うところあんじゃない?」

「なっ…バカっ、て…!」

「まぁ俺は育成学校行ってないから詳しくないけど?…そんな腕で銃扱うとか、お前ナメすぎだろ」

「っ…、」



そう言って私を睨んだ山田は凄みがあって、お仕置きされてる時より怖いと思った。



「そんな態度、銃専門でやってる雄也に失礼すぎる。俺だったらキレてんな」

「っ…」

「だから、あとは任せる。煮るなり焼くなり、尻引っぱたいて叱るなりする権利は雄也にもあると思うけど?」



怖いことを言われて、私はおずおずと雄也くんを見上げる。



「…ゆ、雄也くん…」

「…それも、そうかもね」

「!?」

「正直、俺も今日のは怒ってるよ」



普段優しい雄也くんに言われて、ズキっと胸が痛い。



「…ちょっと、話そうか?」










寮に併設された治療室を出て、みんなの部屋がある共同スペースに戻ってきた。

この時間はだいたい訓練や自主練でみんな外に出てるから、中にいたのは伊野尾くんだけ。



「お疲れさま。…高木どーしたの、怖い顔してるけど」

「んー…ちょっとね」



伊野尾くんは何か察したのか、「そっか」って言ってイヤホンをはめて作業に戻った。


私は雄也くんに手を引かれて、雄也くんの部屋へ。



椅子に座った雄也くんは私を前に立たせて、真剣な顔で見上げた。



「腕のこと、どうして言ってくれなかったの?」

「……だ、だって…」

「…だって?」

「…せっかく、雄也くんに教えてもらえるから…」



そう。私はその一心だった。



「無駄に、したくなかったんです…。早く、習得したくて…」

「…練習始める時、最初に言ったこと覚えてる?」



今日最初に言われたこと…



「精密射撃は…骨で、支える…」



雄也くんは「精密射撃の基本だよ」って、それを教えてくれた。

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みつあめ(プロフ) - LEONさん» 薮パパのお仕置きが基本的にゆっくりなのと、涼介くんが少し反抗していたのもありますが…やっぱりこの家庭は厳しいので長くなりました 笑 きっと八乙女家が帰った後にたくさん甘やかしてもらってますよ(^^) (2018年9月18日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - 薮りおさん» コメントありがとうございます!リクエストとしてきちんと応えることはできませんが、薮家の涼介くんのお話は今後も書きたいと思っていたので、そこで参考にさせてもらいます! (2018年9月18日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
LEON(プロフ) - パパが怖い涼ちやん、かわいいー。我慢しようとして、できないところとか。でも、涼ちゃん、八乙女家とそんなに終わる時間が変わらないような気が。厳しかったねー。甘えていいのにー。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: d2b955669e (このIDを非表示/違反報告)
薮りお(プロフ) - リクエストいいですか?山田くんと薮くんパパのところで、山田くんが小さい時にお留守番してたら窓ガラスを割っちゃって、厳しくお仕置きされる話が見たいです。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: 5accb13d80 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずきさん» コメントありがとうございます!涼介くん、怒ってるパパが相当怖いみたいです(笑)今日中にアップできるように頑張りますね! (2018年9月16日 12時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みつあめ | 作成日時:2018年7月11日 21時

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