あ ろっと おぶ…らぶ ▽３

ひかと大ちゃん、そのさん。 Hk/Ar ページ38

あんなに小さくてワガママだった大貴くんは高校1年生に、光くんは社会人になりました。

さて、どんな日常を送っているのでしょうか…




・




*




高校生になった大ちゃんはチャラチャラ髪を伸ばしてみたり、学校にアイロン持ち込んだり、なんか色々してるみたい。

だけど、誰もが通る道だと思うし、悪さするわけでもないから放っておいた。



でもその日は違った。


夜11時過ぎても帰ってこない大ちゃんを心配してたら、警察から電話が来て…

大ちゃんは補導されたみたいだった。




・




「こんな時間まで、何してたの？」

「…」

「門限はないけどさ、補導される時間まで出歩くのはナシだよ」



俺が迎えに行って連れ帰ってきた大ちゃんは、むすっとしてる。



「母さんだって心配してたんだぞ」

「…知らないよそんなの」



反抗期…なのか？
今日の大ちゃんは素直じゃなかった。


今まで何もなかったから放っておいたけど、心配かけるようなら別。



「…久しぶりにお仕置きしようか」

「！」



昔から、大ちゃんが悪いことしたら「お尻ペンペン」なんて言ってお仕置きしてたけど、
学年が上がるごとにその機会は減っていって、結構久しぶりだった。

まさかそんなこと言われるとは思ってなかったみたいで、大ちゃんはあからさまに動揺してる。



「やだよ、俺、高校生なのにっ…」

「こんな遅くまで帰ってこないし、補導されて親に心配かけるような、ね」

「っ…」

「必要じゃん」

「いら、ないっ…」



目が潤んできた大ちゃんの手を引いて膝に乗せた。



「ヤダ！いらないって言ってんじゃん！ひかのいじわる！！」



『いじわる』って、大ちゃんが切羽詰まった時によく言う言葉。
たぶん、本当は自分が悪いってわかってるはずなんだけどね。


腰パンなんてしてるから制服は簡単に下ろせたし、後ろに回ってきた手は力尽くで押さえ込む。



パチィンッ！！

「いっ…！」



一回叩いただけでジタバタ暴れて逃げようとして、



パチィンッ！

「っく、」

パァンッ！！

「ん゛〜っ…」



やっぱり反抗期なのか、大ちゃんに反省するそぶりなんてなかった。

ただ、俺が諦めるのを待ってるみたいに耐えてる。



「…はぁ、そんなことしても終わんないよ？」

パチィンッ！ バチンッ！

「っ〜…！」


「…知らないからね、もう」

パァンッ！ パァンッ！ パチィンッ！！



…さぁ、いつまで続くのか…

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