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「じゃあもう嘘つかないでね？約束だからね？」
「あいっ…」
泣きすぎて舌ったらずな返事。
いつもより怖いパパにお尻ペンペンされ、たくさんお説教された裕翔はそうとう堪えていた。
「ぱぱぁっ…」
甘えたくて手を伸ばすが、
「ダメ。まだ終わってないよ」
涼介はもう一度裕翔を膝にうつ伏せにした。
元々あれだけで終わりにするつもりはなく、裕翔を膝に座らせた時もお尻は出されたままだった。
しかし裕翔にとっては想定外のこと。
「やだぁ！なんでぇえっ！？」
「前と同じじゃ、裕翔また忘れちゃうでしょ？怒られたこと忘れないように、仕上げ」
「わ、わすれないもんっ…だいじょぶだもんっ…」
「だーめ」
ぺちんっ！
「いや゛あ！！」
必死の抵抗も虚しく、痛いお仕置きは再開してしまう。
「やだあ！ぱぱぁっ…もぉしないぃーっ！！」
ぺちんっ！ ぺちんっ！
「わぁあぁああんっ！！」
今度こそ懲りてもらおうとしばらく叩き、お尻が赤くなったところで手を止めた。
服を戻して抱き起こすと、しっかりと前に立たせる。
「ふぇ、だっこ…」
「抱っこの前に、今日いけなかったこと言って？」
涼介は心を鬼にして、最後まで厳しい態度を貫こうと決めていた。
「んぐっ…ひっ……らくが、きぃ…」
「うん、何がいけなかったの？」
「おにいちゃんの、なまえっ…かいたぁ…」
ぐずぐずになりながらも、涼介の質問にはしっかり答える裕翔。
「もう少しだからね」と涼介は心の中で思った。
「あとは？」
「うそ、いっぱい…ついたっ…」
「もうしないね？」
「しないぃっ…」
「…うん、じゃあおしまいにしようね」
「…っうぇぇんっ！ぱぱぁっ！」
やっと優しい顔に戻った涼介に、裕翔は思い切り抱きついた。
涼介も、しっかり反省できた様子にホッと胸をなでおろす。
「ぱぱっ…ぱぱぁっ…！」
「大丈夫、もう怒ってないよ？」
「んーっ…」
トントンと背中を叩いてあやすと、甘えるように首に巻きつく腕。
しばらくぐずっていたが、泣き疲れもあるのか寝息をたて始めた。
「寝ちゃった。いっぱい泣いたからな…」
いや、俺が泣かせたのか…と涼介は少し切なくなる。
起きたらおやつでも作ってあげようかな、と涙の跡が残る頬を撫でるのだった。
一方その時、弟がお尻ペンペンされるところを見てしまった圭人は、
「ちゃんと言うこと聞いててよかった…」と過去を振り返って密かに思っていたとか…。
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みつあめ(プロフ) - LEONさん» 薮パパのお仕置きが基本的にゆっくりなのと、涼介くんが少し反抗していたのもありますが…やっぱりこの家庭は厳しいので長くなりました 笑 きっと八乙女家が帰った後にたくさん甘やかしてもらってますよ(^^) (2018年9月18日 21時) (
レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - 薮りおさん» コメントありがとうございます！リクエストとしてきちんと応えることはできませんが、薮家の涼介くんのお話は今後も書きたいと思っていたので、そこで参考にさせてもらいます！ (2018年9月18日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
LEON(プロフ) - パパが怖い涼ちやん、かわいいー。我慢しようとして、できないところとか。でも、涼ちゃん、八乙女家とそんなに終わる時間が変わらないような気が。厳しかったねー。甘えていいのにー。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: d2b955669e (このIDを非表示/違反報告)
薮りお(プロフ) - リクエストいいですか？山田くんと薮くんパパのところで、山田くんが小さい時にお留守番してたら窓ガラスを割っちゃって、厳しくお仕置きされる話が見たいです。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: 5accb13d80 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずきさん» コメントありがとうございます！涼介くん、怒ってるパパが相当怖いみたいです(笑)今日中にアップできるように頑張りますね！ (2018年9月16日 12時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2018年7月11日 21時
