あ ろっと おぶ…らぶ ▽３

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(以下視点なし)



「…涼介、こういうことしたら、うちでは何される？」

「えっ…」



突然された質問に、涼介は戸惑った。


『こういうこと』というのは、散々叱られた今日の一件のことだろう。
ということは、考えられる答えは１つしかない。



『お仕置き』



裕翔と侑李がいる手前されるはずないと思っていたそれ。

涼介は、先程までの呑気な考えが吹き飛び、心臓がバクバク言い始めた。


まさかここでお仕置きのことを言えるはずもなく、思わずしらを切ろうとする。



「えっ…と、な、なんのこ、と…」

「涼介！」

「はいっ！…っと、…その……〜〜っ」



怖い声で咎められ、慌てて返事をする。

学校では少し悪ぶっている涼介にとって、侑李たちにこんな姿は見られたくなかった。

しかし、そんなことを言ってられないほど宏太が怒っていることも経験からよくわかる。



「っと、…その……」



言わなければ父が怖いが、言ってしまえばお仕置きのことを友達に知られてしまう。

その葛藤で、父の顔を伺ってみたり、落ち着きなく膝の上の手を握りしめたり…

そしてついに、



「………っ…お…おしり……叩かれ、ます…」



恥ずかしさで泣きそうになりながら、涼介はなんとか口にした。

顔は耳まで真っ赤になり、それを隠すように俯く。


隣にいた裕翔と侑李が「えっ」と声を漏らすと、涼介はぎゅっと手を握りしめてますます俯いた。



しかし、



「裕翔、侑李、うちは？」

「「えっ！？」」



今度は裕翔と侑李が光に迫られた。



「家出るとき言ったよな？」

「「っ…」」

「迷惑かけるようなことしたらどうするって言った？」



裕翔と侑李もお仕置きのことを知られるのは恥ずかしいようで、その質問に目を泳がせて動揺していた。


涼介が父に頭が上がらないのと同じで、裕翔と侑李も怒っている父には逆らえない。



「裕翔？侑李？」

「………ぉ、おしおき……」

「お仕置きって？」

「………お尻、叩かれる…」



今度は涼介が「えっ」と言葉を漏らし、裕翔たちを振り返る。

その反応に、やはり恥ずかしくて真っ赤になる2人。



涼介、裕翔、侑李は、自分と同じようにお仕置きされている人が近くにいたことに驚いていた。

しかしそれよりも今、ものすごくマズイことになっていると感じる。



「じゃあ決まりだね？」

「約束通り、受けてもらうから」



今日はひとまず逃れられると思っていたお仕置きが始まろうとしていたからだ。

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