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パチィンッ！
「っうぇぇ…ひっく…」
「もうしたらダメだよ、絶対に」
「んっ…もう、しませんっ…」
お尻が熱い、痛い。でもやっと終わる。
…そう思ったのに、私の甚平は戻されなくて、正座してたお兄ちゃんがもう一度呼ばれた。
「仕上げは一緒にするよ」
「「え…」」
何年ぶりだろう。もしかするとそんなに経ってない？わかんない。
けど、たぶん久しぶりだった。
お兄ちゃんと並んで、お尻叩かれるの…
私はそのまま抱き起こされて、ソファに膝をつく形に。
お兄ちゃんも、お尻痛そうに歩いてきて、ゆっくりソファに乗った。
「3回ね」
言いながら、お兄ちゃんが甚平を下されるのは2度目。
ビクって体が揺れたのが横目で見えた。
パチィンッ！！パチィンッ！！
「っあ゛！」「いたぁいっ！」
パチィンッ！！パチィンッ！！
「〜っ！」「たぁっ！っも、やだっ…」
ソファの背もたれについてた手が思わず離れそうになった時、パッとその手を押さえたのはお兄ちゃんの手だった。
「…ばか、最後だろ…」
「っ…！ふぇぇ…」
こっちも見ずに相変わらず余計な一言付きで言う。
庇ったら辛いんだ、そのあと手を離すのが怖くなるから。
それで余計に痛い思いすることもある。
お兄ちゃんもそれをわかってるから、止めてくれた。私が辛くならないように。
「最後、」
パチィンッ！！パチィンッ！！
「い゛っ…！」「っうあぁ゛んっ！」
終わった安堵からその場に座り込む。
「うぅ〜っ…いたぃいっ」
「ん、よく我慢したな？」
「ふぇ、おとーさぁんっ…！」
今日は久しぶりに厳しく怒られた。
頭を撫でてくれるお父さんに抱きついて、我を忘れるくらい泣いた気がする。
たぶん横で、お兄ちゃんも一緒に抱きしめられてたんだと思う。
ふわふわした髪が時々、私のほっぺたに当たってたから。
「彼氏とデートだもんな…そりゃ浮かれるよなぁ」
少し落ち着いてきた頃、そう言って困ったみたいに笑ったお父さん。
「でもそれとこれとは別。自由にするのはちゃんとルール守った上で。わかった？」
「ん、はいっ…」
「慧もな？」
「…ん」
ほんと、よくよく考えたらひどい嘘をついたと思う。お父さん、きっとショックだったよね。
だから、絶対もうしないって思ったんだ。
きっとお兄ちゃんだって。
・
この後どっちが先にお風呂に入るかでモメて軽く掴み合いをしたのは…お父さんに怒られそうだから内緒。
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みつあめ(プロフ) - LEONさん» 薮パパのお仕置きが基本的にゆっくりなのと、涼介くんが少し反抗していたのもありますが…やっぱりこの家庭は厳しいので長くなりました 笑 きっと八乙女家が帰った後にたくさん甘やかしてもらってますよ(^^) (2018年9月18日 21時) (
レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - 薮りおさん» コメントありがとうございます！リクエストとしてきちんと応えることはできませんが、薮家の涼介くんのお話は今後も書きたいと思っていたので、そこで参考にさせてもらいます！ (2018年9月18日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
LEON(プロフ) - パパが怖い涼ちやん、かわいいー。我慢しようとして、できないところとか。でも、涼ちゃん、八乙女家とそんなに終わる時間が変わらないような気が。厳しかったねー。甘えていいのにー。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: d2b955669e (このIDを非表示/違反報告)
薮りお(プロフ) - リクエストいいですか？山田くんと薮くんパパのところで、山田くんが小さい時にお留守番してたら窓ガラスを割っちゃって、厳しくお仕置きされる話が見たいです。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: 5accb13d80 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずきさん» コメントありがとうございます！涼介くん、怒ってるパパが相当怖いみたいです(笑)今日中にアップできるように頑張りますね！ (2018年9月16日 12時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2018年7月11日 21時
