あ ろっと おぶ…らぶ ▽３

兄妹の策略　Yb/In.You ページ11

▽謝りたいこと
・また門限の話
・女の子のお話が続いた
・無駄な描写だらけで無駄に長い
(伊野尾さんとの兄妹ライフ楽しいだろうなって思ったら止まらなかった…)

余談好きな私には占ツクって向いてない気がしてきました…


裕翔もちょっとだけ出ます

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▽薮パパと慧にーちゃんと貴方



髪を結いあげて、可愛い甚平を着て、準備は万端だ。



「あっ、そうだ」



この前買った色付きのリップ。ちゃんと今日の格好にあうかなって確認したくて洗面所に行ったら、



「…あ」



私と同じように甚平を着たお兄ちゃんが鏡の前を占拠していた。
家にいるときはぺったんこでサラサラな髪の毛をワックスでふわふわにしてる。

お兄ちゃんは鏡越しに私の格好を見て鼻で笑った。



「はっ、色気づいちゃって」

「お兄ちゃんこそ、何この髪〜」

「バカ触んな！」



横から髪の毛をいじったらグーで叩かれた。痛い。



「もお！遅れちゃうから！！」

「夏休みの宿題半分も終わってないのに、呑気に彼氏とデートかよ」



お兄ちゃんだってデートのくせに、バカにしたみたいに言うんだ。

そういうお兄ちゃんの方こそまだ中学生なのにチャラチャラしちゃってさ。



「半年前までランドセル背負ってたお子さまがデートねぇ〜」

「もうほんとうざい、早くどいてよ」

「はいはい」



お兄ちゃんは少し横にどけて、歯ブラシ立てから青色の歯ブラシを取る。


もうちょっとそっち行ってよって思ったけど…私はやっと鏡の前に立つことができた。




・




「A、携帯持ってけよ？」

「わかってまぁす」



お父さんに言われなくても、ちゃーんと持ってきますよ。



「あと門限。わかってる？」

「今日は９時まででしょ？ちゃんと覚えてるよ」



草履を履きながらお父さんの質問に答えてると、廊下の奥からお兄ちゃんの声。



「彼氏に送ってきてもらえば〜？」

「お兄ちゃん！！」

「えっ…彼氏…」

「あっもう時間だ、いってきます！！」



慌てて家を飛び出した。

お父さんにはまだ言ってないの、知っててああいうこと言う…ほんと、最悪。


でもイライラした気持ちは会場に近づくにつれて薄れていって、



「ごめん、待たせちゃったね？」

「ううん、今来たばっかりだよ。行こ？」



裕翔くんと手をつないだら、家でのイライラなんてすっかり忘れていた。

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