落書きがしたいっ! Ym/Yt ページ1
予告していたせぶん一家。
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名前落書き事件にて、初めてお尻を叩かれて叱られた裕翔。
それからは落書きのイタズラをすることはなかったが、本当はまたしてみたくてうずうずしていた。
イタズラをしたい。
しかし、お尻を叩かれるのは避けたい。
そんな裕翔が考え出したのは、“みんなの名前を書けるようになったから”できる方法。
前回は自分の名前を書いて叱られたのだから、今度は落書きする名前を自分ではない誰かの名前にすれば良いと思いついたのだ。
・
それはまた、涼介が掃除機をかけている時だった。
「…?け、い……えっ!?けいと!?」
ふと見た壁に『けいと』の文字。
それは1ヶ月前のデジャヴのようだった。
まさか圭人が落書きしたのか!?と焦るが、よく見るとすぐに真実がわかる。
圭人は小学一年生。壁の字はそれよりもだいぶ幼い。
「裕翔だな…」
たった1ヶ月前に同じようなことをした裕翔とは、もうしないと約束したはずだった。
それに、裕翔に兄の名前の書き方を教えたのは涼介だ。裕翔が『けいと』と書けることも知っている。
「もーっ、ダメって言ったのに…!」
掃除は一旦中止して、涼介は裕翔を探した。
普段はあまり気にしない壁の低い所を見て歩いてみると、『けいと』の文字がそこら中に書いてある。
「…みつけた」
「あっパパ!…なんでおこってるの…?」
和室でブロック遊びをしていた裕翔はきょとんとして涼介を見上げた。
「裕翔、また落書きしたでしょ!」
「!?…えー、わかんなぁい」
落書きは前回と全く同じ手口なのだが、裕翔本人はバレると思っていないらしい。
知らんぷりしてブロック遊びを続ける。
「ほらここ!けいと…って、これ書いたの裕翔でしょ」
「ゆうとじゃないよ!」
上手くいくはずが疑われて、裕翔は必死になって言葉を返す。
「お兄ちゃんのなまえだもん、お兄ちゃんでしょ!」
「何言ってんの、裕翔の字でしょ!」
「…!ち、ちがうしぃ…」
涼介からすれば一目瞭然だが、裕翔からすればどうして疑われるのかわからなかった。
知らないふりを続ける裕翔と、何度も問い詰める涼介。そこへ、
「ねぇ、なぁに?」
騒がしさに気付いて、兄の圭人がやってきた。
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みつあめ(プロフ) - LEONさん» 薮パパのお仕置きが基本的にゆっくりなのと、涼介くんが少し反抗していたのもありますが…やっぱりこの家庭は厳しいので長くなりました 笑 きっと八乙女家が帰った後にたくさん甘やかしてもらってますよ(^^) (2018年9月18日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - 薮りおさん» コメントありがとうございます!リクエストとしてきちんと応えることはできませんが、薮家の涼介くんのお話は今後も書きたいと思っていたので、そこで参考にさせてもらいます! (2018年9月18日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
LEON(プロフ) - パパが怖い涼ちやん、かわいいー。我慢しようとして、できないところとか。でも、涼ちゃん、八乙女家とそんなに終わる時間が変わらないような気が。厳しかったねー。甘えていいのにー。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: d2b955669e (このIDを非表示/違反報告)
薮りお(プロフ) - リクエストいいですか?山田くんと薮くんパパのところで、山田くんが小さい時にお留守番してたら窓ガラスを割っちゃって、厳しくお仕置きされる話が見たいです。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: 5accb13d80 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずきさん» コメントありがとうございます!涼介くん、怒ってるパパが相当怖いみたいです(笑)今日中にアップできるように頑張りますね! (2018年9月16日 12時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつあめ | 作成日時:2018年7月11日 21時