あ ろっと おぶ…らぶ ▽１

注射と逃亡とインフルと Yb/Hk ページ37

JUMP内ルールのスピンオフ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジャニワ公演中に光がインフルエンザにかかって、その後大ちゃんと高木にもうつって。


まぁそれ自体を責めるわけじゃない。

毎日稽古と公演の繰り返しで数ヶ月なんて、そりゃ体調だって崩しやすくなるし。


だけど、予防接種受けてないなんて…それは、この仕事してるのにどうかと思う。


前にも予防接種から逃亡して俺に怒られてるのに、今回は俺の知らない所で光は嘘をついて、それから逃げた。


呆れたし、普段はそんなプロ意識でやってねーだろって、それにも腹が立って。


だから、今回は厳しくしようって決めてたんだ。



バチィンッ！

「うっ…」


バチィンッ！ パァァンッ！

「っく、…ぁっ…！」



予防接種受けずにインフルかかって、蔓延させて、仕事に響かせて、その日しか来れなかったファンを悲しませて。
大ちゃんと高木だって、出たかったのに出れなくなった。

原因が全て光の行動にあるとは思わないけど、可能性が無いわけじゃない。


罪状は沢山あるんだよ？



「やぁっ…もお、いたいっ…いたい…！」

バチィンッ！ パァァンッ！

「うっ…あぁあああっ！！いたいってぇえ！」



光は珍しく大泣きしてる。

ごめんなさいも意地張らずに言えて、なにが悪かったのかも理解してた。

でも、それは当たり前。
今日は、ちゃんと見に染みて“懲りて”もらわないと困る。


そのために、光をソファに残して定規を取りに行った。


俺の手も相当痛いから、きっと、光はもっと痛いんだと思う。
そのお尻に定規なんて…光、嫌がるだろうな。今度仕返しされるかもしれない。


案の定、定規に気づいた光は驚きと絶望でなんともいえない顔をして俺を見上げた。



「や、ムリ…ムリだって！！もうムリ！！」

「3回ね」

「ムリだって言ってんじゃん！いやだっ！薮…！」



光の顔見ると手加減しそうだし、厳しくするって決めたのに許しちゃいそうだし、
とにかく光の方は見ないで定規を振り下ろした。


ずるずる崩れ落ちて泣いてる光は弱々しくて…

俺は支えてあげないよって、そのつもりで壁に立たせたのに、結局1人で立ってられない光のことを支えてあげてた。


・



・


この後、お仕置き終わってから光はいつになく素直で可愛かった。

光につられて俺も寝ちゃって、起きてから光に怖い顔で文句言われるわけだけど…ね。

坊ちゃんと優しい執事 Yt/Kt Kt/Ym→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す