雄也くん、１０歳（in/tk） ページ14
▽いのパパと雄也くん
▼門限
「ゆーや？今何時だと思って…」
「パパごめんってば！もう門限破んないからっ！」
「……はぁ、もう。今日までだからね、許してあげるのは」
「だいじょーぶ！明日からはちゃんとする！」
…と、これがちょうど昨日の会話。
雄也は『大丈夫』と豪語しながら、今日も慌てて公園から家に向かって走っている。
門限は確実に過ぎていた。
キョロキョロあたりを見回して、そっと家の庭を覗き込む。
こんなことをしてもどうせ家に入ればバレてしまうのだが、怒られずに済む方法があるのではないかと考えずにはいられない。
しばらく考え込んでいると、
「…いい加減入って来たら？」
「っわ！！」
いつの間にか慧が側に立っていて、逃げ出そうとする腕を掴まれた。
「うぅ〜俺やだ、今日帰んないっ…」
「なに言ってんの、」
もう家の前だと言うのに往生際が悪い。
それは、家に入ればお仕置きされるとわかっているから。
そんな雄也を見て慧はため息をついた。
「…そんなにお家入るの嫌なら、ここでお仕置きしてあげる」
「えっ…」
「雄也が門限破る悪い子だって、ご近所さんに知ってもらった方いいんじゃないの？」
「やだっ…！わっ！やめてよ！！」
慧が本当にズボンに手をかけようとするので、雄也は腰を引いて、掴まれていない方の手で必至にズボンを押さえる。
もしそんなことになれば、お向かいに住んでいる女の子に見られて“ゲンメツ”されるかもしれない。
密かに想いを寄せる雄也としては死活問題だ。
「ちゃんとお家入るっ！入るからっ！」
「まったく…」
掴まれていた腕を引かれて雄也は玄関への数メートルを歩き始めるが、その足取りは重かった。
玄関に入ると、慧はくるりと振り返る。
「で、今日はどうして門限守れなかったの？」
「…あ、あのね、気づいたら…その、時間…なってて…」
「ちゃんとするって、昨日言ったの雄也だよ？」
本当にその通りで、雄也は何も言えない。
「おいで、」
慧が玄関の靴脱ぎ場の段差に座り、膝を叩く。
雄也は先に脅されていることもあり、大人しくその膝に乗った。
パチィンッ！
「いっ！…」
パチンッ！ パチィンッ！
「いっ…たいぃっ…！」
ぐすん、と鼻をならして、雄也は慧の膝にしがみつく。
まだお仕置きは始まったばかりだった。
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みー(プロフ) - お久しぶりです たかやぶ珍しい組み合わせですね あり得そうなお話ですね 面白かったです 相変わらずみつあめさんのお話大好きです (2020年12月7日 10時) (
レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆさん» お返事、大変遅くなってすみません！！そうなんです、大きくなるにつれて…というのを書きたかったので…共感してもらえて嬉しいです(*´ `*) (2019年4月13日 21時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 年齢が大きくなるにつれて厳しくなるお仕置きに萌えます！更新楽しみにしてますね^ ^いつもありがとうございます！ (2019年3月30日 1時) (レス) id: 0cdcac1bf5 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - LEONさん» 喋り方等々、褒めてくださってありがとうごさいます！嬉しすぎます！！こーちゃん呼びは個人的にも萌えポイントです 笑 (2019年1月13日 11時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - そらさん» はじめまして！コメントありがとうございます！ショタいの可愛いですよね…ショタいのらしさや可愛さを引き出せるお話、また書けるように頑張ります(^^) (2019年1月13日 11時) (レス) id: f58c67f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2018年7月17日 18時
