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｢でさ､雅紀の奴､最後に“逃げ足が俺より速いくせに!”って｣
昼休みの屋上｡
今朝の話をするとAが可笑しそうに笑った｡
｢相葉くんらしいね｣
笑っている時はAが抱えている母親の事を忘れられる｡
けど､笑いが収まると急にその事が浮き出て来る｡
｢辛くなったら､いつもでも俺を頼れよ｣
｢ヘタレに頼りたくないなぁ……｣
かちんと来た｡
何がヘタレだ｡
Aの身体を抱き寄せてそのまま唇を重ねる｡
本日2回目のキス｡
｢無理するのは駄目だから｣
唇を離し､そう言うとAは頬をピンク色に染めながら頷いた｡
｢何かあったら翔ちゃんに言うね｡助けて｡って｣
その言葉を聞いて､俺は安心して微笑んだ｡
Aも微笑み返す｡
そして
｢翔ちゃんと付き合って良かった｣
と､どこかで聞いた事のある台詞をAが言う｡
けど俺は､わざと聞こえないフリをしていた｡
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智菜 - こんにちは！智菜です♪ いい作品ですねっ！ これから、更新頑張って下さい… 応援します！させてください (2013年11月14日 16時) (
レス) id: e285a08572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榛 | 作成日時：2013年11月4日 20時
