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そう言われると確かにそうだ｡
今まで一度も言葉で好きと言っていなかった｡
手紙や心の中で言っていた｡
それを口に出して今日は言った｡
俺の中で何か変化でも起きているのだろうか｡
Aの苦しみや辛さを和らげたいのだろうか｡
｢つい､言ったんだよな……｣
『好き』
たったその2文字を伝えただけで人は幸せになれる｡
安心して心がホッとする｡
もっと相手を好きになれる｡
その魔法を俺はきっと何処かで知ったんだ｡
｢私も翔ちゃんが好き｣
ほら､幸せな気持ちになれる｡
｢ずっと隣で笑っていてね｣
Aがいつもの口癖を言った｡
｢勿論､ずっと傍に居るよ｡それに―｣
息を思いっきり吸い込んで声を張り上げる｡
｢Aが泣いた時に抱き締めるって大事な役割があるからさ｣
少し照れながらもAを見つめる｡
｢やっぱり翔ちゃんは男前だね｣
真っ赤に染まった空の下｡
一組のカップルが手を繋いでスキップをしながら帰る姿を
通りすがりの人達が不思議そうに見ていた｡
.
続く
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智菜 - こんにちは！智菜です♪ いい作品ですねっ！ これから、更新頑張って下さい… 応援します！させてください (2013年11月14日 16時) (
レス) id: e285a08572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榛 | 作成日時：2013年11月4日 20時
