その2 ページ45
*
よしっ落ち着け。成瀬A。
不安が過るなか、そう自分に言い聞かせた。
久しぶりの札幌ドーム。つまりは、久しぶりの西川選手との再開。
いろいろと心配だけれども、まずは会話が大事。
あの時のことはお互い水に流しましょうって。
そう思って話しかけようと思ったけれど、結局何も出来ず一日が終わろうとしていた。
(あっ...)
すると、奥の方から西川選手の声が聞こえてきて。
もう今しかない。
よしっと気合いを入れて、声の先へ向かった。
「西川せん......っ」
西川選手って名前を呼ぼうとしたけれど、一瞬の判断でそれを止める。
声を出しそうになったけれど、なんとか堪えて背を向けて元の道を引き返す。
何故か締め付けられる胸を騙したくて、全力疾走。
(なんで？ていうか誰？)
そこにいた西川選手は、
確かに、
知らない女性に抱きつかれていて。
(どういうこと？あれは彼女？)
...知らないとは言ったけれど、誰かは分かる。
彼女は確か球団職員の方。
トレーナーの方々にも凄く評判がよくて。
確かに私なんかより美人で可愛くて、さらに性格も良いって噂されてて。
西川選手と美人球団職員。
絶対にお似合いだろう。
.....でも、あの時好きだって言った西川選手の目は凄く真剣で、冗談のようには見えなくて。
それでも、.....二人抱き締め合っていた事実であって。
「なんなんですかっもう！」
怒鳴りつけないわけにはいかなかった。
「えっ？どうしたん？」
不意にそう声をかけられた。
その声の主は中島選手。
「あっ.....中島選手」
「うん、どうしたん？なんかすげー声出してたけど」
...すげー声。恥ずかしい。
近くに選手がいたことも知らず、感情のまま吐き出してしまった。
「いえ、...大丈夫です」
大丈夫？本当に大丈夫なの？
ここまできて素直じゃない自分に心底呆れる。
中島選手は不思議そうな顔のまま、そっかと私から離れようとしてる。
モヤモヤと今まで感じたことのないものが渦を巻く。
(このままじゃきっと駄目)
(後悔だけはしたくない)
「待ってください！」
私の前を通り過ぎた中島選手の腕をおもいっきり引っ張った。
「西川選手って........西川選手ってお付き合いしてる方いるんですか？」
*
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梓(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー！スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (
レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です！ファンフェス近いですねー！梓さんは見に行かれますか？ ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか？北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください！ついでに、札幌ドームで野球見ていってください！(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜？(笑) 羨ましい！ 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2017年10月30日 22時
