その2 ページ36
*
「おっ、A。これめっちゃ美味いで？」
第二回鎌ヶ谷生活、三日目。
目の前にはジョッキ片手に幸せそうな表情でご飯を食べる慎吾くん。
ことを遡ること三日前。
二週間も鎌ヶ谷にいるんだから慎吾くんに伝えて一回くらいご飯に行こう、なんて考えて彼にLINEを送ったのだが.....。
すぐに「じゃあ明後日」と返ってきて。
そんなすぐでいいの？と聞いてみたけど、オフやから大丈夫、と全く揺るがない。
せっかくのオフを私となんか過ごして良いのか、と思っても、目の前の慎吾くんはまぁ楽しそうだから多分考えるだけ無駄。
「＿＿＿A？聞いとる？」
「えっ？...あ、ごめん。ボーッとしてた。なんだっけ？」
「いや、いいよ。それよりさ、いつまでこっちおるん？」
「今回は二週間かな」
「やったら、また会えるよな」
彼はジョッキをテーブルに置いて、私と目を合わせながら、柔らかく微笑む。
(あぁ、やっぱりこの人の笑顔は誰かを幸せにするんだ)
それを見て少しだけ胸がドキドキしたのは気のせいじゃないんだろう。
「慎吾くんの予定が合えばいつまで良いんだけど.....、私となんかでいいの？」
私がそう言えば、慎吾くんはその大きな目をぱちくり。
「俺はAに会いたいんやけど...？」
平然とそんなことを言うもんだから、今度は私が驚いてしまう。
「え？なんて？」
「やーかーら、Aに会いたいの」
何回も言わせんな、と彼はテーブルの上の料理をつつきだす。
(うそ.....冗談じゃないの？)
みるみるうちに赤くなる私の顔を見て、
彼はふはっと笑いだした。
「ははっ、Aめっちゃ顔赤いんやけど」
「.....慎吾くんが変な冗談言うからです」
「冗談やないって」
ケラケラと笑い続ける慎吾くんを見ると、私も可笑しくなってついつい頬が緩んでしまう。
やっぱりこの選手と過ごすのは楽しい。
その思いは日に日に強くなっていくのだ。
遥輝さんに取られるのは嫌やからな。
そんな彼の呟きは、私には聞こえていない。
*
最近短編集の続編作ったので、チラッと覗いてもらえたら嬉しいです(小声)
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梓(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー！スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (
レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です！ファンフェス近いですねー！梓さんは見に行かれますか？ ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか？北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください！ついでに、札幌ドームで野球見ていってください！(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜？(笑) 羨ましい！ 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2017年10月30日 22時
