その4 ページ34
*
「.......なにしてんねん」
一人の車内でそんな俺の呟きがポツンっと落ちた。額をハンドルにグリグリと押し付ければ、その分こめかみに痛みがくる。
でもその痛みがモヤモヤとした気持ちを消し去るような気がして、少しだけ落ち着く。
もちろん、そんな筈はないのだが。
(...何しようとしたんだ？)
こんなこと自分に問いたところで、答えは一つしかない。
.....キスやろ。
『格好よかったです』
こんな台詞...微塵も期待していなかったし、そもそも忘れ去られたことやと思ってたのに.....。
なのに、Aは照れた表情で言うもんだから...。
あの行動に移したのは仕方がなかったのだ。
そう、...多分。
あの時Aの驚いたような顔を見なかったら、間違いなく俺はしてた。
ほんまに...それくらい余裕がなかった。
焦ってあの場を急いで去ったのは相当ダサいと思うのだが、むしろあんな状況で一緒に居る方がヤバい奴やと思う。
俺のために残っていたAは置いてきたのはかなり申し訳ないけれど、俺の行動は間違っていないだろう。
それよりも、
「.....大丈夫なんか？俺、」
...もし、この関係が終わって、
もし、Aと付き合うことになったら...。
いや、多分ないとは思うけど。
「........。」
いやいや、そうするためにこうやって頑張ってきてるわけやし。
もちろん、そういう関係にする予定やし。
けど、もしそうなったとして...。
もつんか...？大丈夫なんか？
(あぁ...くそ、俺は中学生か)
この問いにはいつでも経っても、答えは見えず。
思わず吐き出したため息。相変わらず額をハンドルに擦り付ける。
気を紛らわすためにかけた音楽がやけに大きく響いている。
どうしようもなくAのことが好きな俺は、どうしようもなくアホで。
この後のことなんて、全くノープランなのだ。
*
上沢投手！ご結婚！！！
おめでとうございますですね！
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梓(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー！スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (
レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です！ファンフェス近いですねー！梓さんは見に行かれますか？ ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか？北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください！ついでに、札幌ドームで野球見ていってください！(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜？(笑) 羨ましい！ 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2017年10月30日 22時
