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「___てなわけで、...石川さんとお付き合いすることになりました」
二人仲良くストレッチをしている西川さんと中島さんにとりあえず報告。
.....けれども、
「へぇー」
(あれ?なんか思ってたのと違う)
興味のなさそうな声をだす二人。中島さんに関しては私なんかには目もくれず、黙々とストレッチを続けている。
「...あのっ!せめてもうちょっと反応してくれませんかっ!?.....宮下さんはバグまでしてくれたのに」
「は?バグしてほしいの?石川という彼氏がおんのに?」
西川さんは冷めた目で私を見ている。
なんと冷たいのでしょう.....。
「いや、もういいです。今のはもう忘れてください」
「ははっ、冗談やから。おめでとう」
かと思えば、明るい声でそう言う中島さん。
「まぁ俺やったら一ヶ月で付き合ってるけどな」
どこか聞いたことある台詞をニヤニヤ顔で吐く西川さん。
この二人は祝福しているのか、そうではないのかよく分からない。
「確かにな。どんだけ時間かかっとんの?もうシーズン終わるんやけど」
「いいんですよっ、そんなの!.....そういう二人こそ彼女いるんですか?」
いつも弄られてばっかだから、たまには私も、なんて思ったり。
「...秘密」
「そんなんどうでもいいやろ」
目を反らし、ボソボソと答える二人。
これは私の勝ち。
「おっ、」
突然西川さんが声をあげる。その顔はいつの間にか、がきんちょのようなものに戻っていた。
私も視線の先をたどってみる。
「じゃあ、邪魔物は退散するとしますか」
「あんまイチャイチャすんなよー」
それはもう、驚くべき早さで立ち上がる二人。
私が二人の言葉に応えようとする頃には、手を振りながら歩いていた。
「A、」
背後から降ってきた声は、愛おしい彼のものだった。
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梓(プロフ) - 如月明日香さん» ありがとうございますー!如月さんのコメントはどれも嬉しいものばかりですよ(_ _)ちょくのことが好きになってくれたのなら嬉しいです(笑)最後まで読んでくださりありがとうございました! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 雛*さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると凄く嬉しいです(^^;番外編の方もよろしくお願いします! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - 完結〜〜!おめでとうございます! このお話で私は石川選手が好きになり、なんと実際に石川選手のタオルも買ったんです〜〜! それくらい、引き込まれる作品で、石川選手の魅力が詰まったお話でしたっ! 本当にこのお話大好きです!! 本当におめでとうございます! (2017年12月5日 0時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - はぁ……完結お疲れ様でした(;;) 終始ニヤニヤしっぱなしでした……´`* 素敵なお話をありがとうございました〜〜!! 番外編も楽しみにしてます◎ (2017年12月5日 0時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - わ、わ、わ…! ほんとですか(;;) ふ、ファンだなんて恐れ多いです;;ありがとうございます´`* ちょくくんファンなので、ちょくくんの作品があるのが嬉しくて…!*゚ これからも楽しみにしてますね〜◎ (2017年12月1日 14時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2017年10月14日 17時