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#15 ページ16

*


23時30分

「ちょっ、、柊さん、危ないですよ。」


俺がそう言っても、柊さんはわかっているのかそうではないのか...。


「だいじょーぶですよー、」

へら〜っと笑っている。



「こんなに酔う人だったんだ・・・。」

そんな俺の呟きは夜の空に溶けていくだけだった。





今から約10分前のこと。

「お、もうこんな時間。」

「そろそろ帰るかー。」


あれから結局、あの話は蒸し返されることはないまま時間は過ぎていった。




「柊ちゃん家どこ?」


店から出て、西川さんが聞く。


「ここから15分くらいのとこですよ〜。」


柊さんは酔っているのか語尾が伸び、常にニコニコしている。
 


「誰か送った方がええよな。」



ふと気付くと、先輩3人がジトッとした目でこちらを見てきていた。



・・・。



「送りましょうか?」

もしかしなくても、こういうことだろう。
先輩方は満足そうな顔をしている。
 



「え?いやいやいやいや、大丈夫です!!」


「私これから刺されるかもしれないんで!」と、柊さんは意味不明なことを言って首をぶんぶんと降っている。


「いいですよ、夜遅いですし。誰かに刺されたら困るんで。」


「・・・じゃあお願いします。」


柊さんは渋々といった表情でOKサインをくれた。



23時20分


「お疲れ様でした。」と先輩方に声をかけ、俺と柊さんは夜の街へと向かった。





23時35分


「うわっ、」

段差につまづき転びそうになった柊さんの腕を掴む。
 

「ごめんなさい、、」

柊さんは申し訳なさそう顔でこちらを見てきた。


柊さんの腕はびっくりするくらい細くて。
でも、どこからか熱は伝わってくる。


なんとなく。
本当になんとなく、この手を離したくない、なんて思っていて。


柊さんの手をとり、歩きだしている自分がいた。

柊さんは目を丸くしている。
 

「転んだら困るんで、」

俺自身もこの行為の理由なんてわからないのに、口からはそんな言葉がスラスラ出てきていた。


「ありがとうございます!」
 
それでも柊さんは、えへへっとはにかみ俺の手を握り返してくれた。
*



杉谷さん、結婚おめでとうございます!!

昔?とある選手と一悶着あったみたいですが、なんともなかったのですかね。(小声)

ですが、今後このお話に杉谷選手が出てくることはないでしょう。そして、もう少し直王子sideが続きます。

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(プロフ) - 如月明日香さん» ありがとうございますー!如月さんのコメントはどれも嬉しいものばかりですよ(_ _)ちょくのことが好きになってくれたのなら嬉しいです(笑)最後まで読んでくださりありがとうございました! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雛*さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると凄く嬉しいです(^^;番外編の方もよろしくお願いします! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - 完結〜〜!おめでとうございます! このお話で私は石川選手が好きになり、なんと実際に石川選手のタオルも買ったんです〜〜! それくらい、引き込まれる作品で、石川選手の魅力が詰まったお話でしたっ! 本当にこのお話大好きです!! 本当におめでとうございます! (2017年12月5日 0時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - はぁ……完結お疲れ様でした(;;) 終始ニヤニヤしっぱなしでした……´`* 素敵なお話をありがとうございました〜〜!! 番外編も楽しみにしてます◎ (2017年12月5日 0時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - わ、わ、わ…! ほんとですか(;;) ふ、ファンだなんて恐れ多いです;;ありがとうございます´`* ちょくくんファンなので、ちょくくんの作品があるのが嬉しくて…!*゚ これからも楽しみにしてますね〜◎ (2017年12月1日 14時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月14日 17時

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