#8 ページ9
*
「柊さんいつもこんな時間まで残ってるんですか?」
「えぇ、まぁ。」
「大変なんですね。」
「大変っちゃあ大変ですけど、選手のみなさんのためですから!」
こんなにも石川さんと近づけたのは初めてでテンションが上がりまくってる私。いつもだったら絶対言わないようなセリフまで口から出てきていた。
それでも少しだけ恥ずかしくなって、チラッと石川さんの横顔を覗いてみる。
そこには端整な顔の石川さんがいて。
それだけのことに胸が高鳴る私は、やっぱりこの人のこと好きなんだ、と再確認するわけで。
気付いたら、もう目の前に目的地である部屋があった。
名残惜しい気持ちはあるけど、いつまでも手伝わせるわけにはいかないので。
「あ、ここまででいいです!」
「ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べ鞄を返すと、石川さんは「どういたしまして」と、とてつもなく可愛い笑顔を返してくれた。
さっきから上がりっぱなしの体温がさらに急上昇。
「じゃあ、俺はこれで。」
石川さんはそう言ってペコッと礼をし、後ろを向いた。
あれ、待てよ?これって連絡先聞くチャンス?
「待ってください!!」
後悔はしない方がいい。
そう考えた私は、石川さんに向かって声をあげた。
私がそう叫ぶと、石川さんは目を真ん丸くして振り返った。
「あの!LINE交換してください!」
でも、さすがにこれは早すぎた?
ただでさえ目を丸くしていた石川さんは、さらに、その倍驚いたような顔をしていた。
*
210人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梓(プロフ) - 如月明日香さん» ありがとうございますー!如月さんのコメントはどれも嬉しいものばかりですよ(_ _)ちょくのことが好きになってくれたのなら嬉しいです(笑)最後まで読んでくださりありがとうございました! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 雛*さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると凄く嬉しいです(^^;番外編の方もよろしくお願いします! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - 完結〜〜!おめでとうございます! このお話で私は石川選手が好きになり、なんと実際に石川選手のタオルも買ったんです〜〜! それくらい、引き込まれる作品で、石川選手の魅力が詰まったお話でしたっ! 本当にこのお話大好きです!! 本当におめでとうございます! (2017年12月5日 0時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - はぁ……完結お疲れ様でした(;;) 終始ニヤニヤしっぱなしでした……´`* 素敵なお話をありがとうございました〜〜!! 番外編も楽しみにしてます◎ (2017年12月5日 0時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - わ、わ、わ…! ほんとですか(;;) ふ、ファンだなんて恐れ多いです;;ありがとうございます´`* ちょくくんファンなので、ちょくくんの作品があるのが嬉しくて…!*゚ これからも楽しみにしてますね〜◎ (2017年12月1日 14時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:梓 | 作成日時:2017年10月14日 17時