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#19 ページ20

*




「ーーーっ、ひーらぎっ!」


そう呼ぶ声で我に返る。

目の前には私の顔を覗きこむ先輩職員の顔。


「あっ、すみません!」

「大丈夫か?なんか突っ立ってたけど、」

「はい!全然問題ないです!」


ただ!と言いかけてやめた。

ただ、石川さんの行為にビックリしてしまっただけ・・・

そんなことは、口が裂けても言えない。


先輩は腑に落ちない顔のままだ。


「ならいいんだけど。・・・そろそろ公式練習始まるけどいいの?」


あっ!完全に忘れてた・・・

 
「忘れてました、ありがとうございます!」


苦笑いを続ける先輩に背を向けて、球場へと向かった。




カメラを持って、練習中の選手を眺める。
今は野手の方たちが練習をしているので、当然そこに石川さんはいない。


残念だけど、少しホッとしている。
 

複雑な気持ちだ。



すると、バットを持った好青年二人組がこちらに近づいてくる。


悔しいけど、カッコいい。


パシャっと一枚撮影。

これをインスタにでも載せたら、ファンは喜ぶんだろうなぁ・・・。


「柊ちゃん、」

なんてことを考えていると、中島さんに声をかけられる。


「昨日の帰りどうだった?」


やっぱり本当のことだったんだ、
疑っていたわけではないけど、実感というものはなくて、


「なんか色々あったみたいです、」

「なんやそれ?」


西川さんがプッと吹き出す。


だって記憶がなくて、と弁護すると、


「まぁ確かに酔ってたんもんなー。」

と中島さん。

そんなに酷かったんですか!と、思わずため息がこぼれる。



「でも結構近づけたんやろ?結果オーライやん。」

「そうかもしれないですけど・・・」

「そろそろ二人で遊んできてもええんじゃないの?」


そんなことして石川さん迷惑じゃないですかね?と呟く。

中島さんは、えらい弱気だな、珍しい、と笑い出す。


「そんなことないと思うけどな。石川、柊ちゃんのこと嫌いじゃないやろ。」


中島さんは柔らかく笑って、そう言った。



「じゃあ頑張ってみます!」


単純な私はその一言で気持ちがガラリと変わるわけで、




色々とからかわれてきたけど、
この二人には感謝しなきゃいけないな。




あらためてそう感じた。
*

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(プロフ) - 如月明日香さん» ありがとうございますー!如月さんのコメントはどれも嬉しいものばかりですよ(_ _)ちょくのことが好きになってくれたのなら嬉しいです(笑)最後まで読んでくださりありがとうございました! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雛*さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると凄く嬉しいです(^^;番外編の方もよろしくお願いします! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - 完結〜〜!おめでとうございます! このお話で私は石川選手が好きになり、なんと実際に石川選手のタオルも買ったんです〜〜! それくらい、引き込まれる作品で、石川選手の魅力が詰まったお話でしたっ! 本当にこのお話大好きです!! 本当におめでとうございます! (2017年12月5日 0時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - はぁ……完結お疲れ様でした(;;) 終始ニヤニヤしっぱなしでした……´`* 素敵なお話をありがとうございました〜〜!! 番外編も楽しみにしてます◎ (2017年12月5日 0時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - わ、わ、わ…! ほんとですか(;;) ふ、ファンだなんて恐れ多いです;;ありがとうございます´`* ちょくくんファンなので、ちょくくんの作品があるのが嬉しくて…!*゚ これからも楽しみにしてますね〜◎ (2017年12月1日 14時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月14日 17時

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