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「んっ・・・」
カーテンから溢れる眩しい光と鈍い頭の痛みで目が覚める。
あれ、昨日何があったんだっけ?
重い体を無理やり起こして、状況を整理。
そうだ、ご飯会。石川さんとご飯食べたんだ。正確には5人でだけども。
あぁ、でも記憶が途中からないってことは飲み過ぎちゃったんだ。
でもでも、石川さんとお話ししたことは覚えてる!と、思わずニヤニヤしてしまう。
ベッドの上で正座しながらニヤニヤしている私は、他人からみたらかなり気持ち悪いだろう。
それと同時に、
『イップスになっちゃったんですよー。』
余計なことを話してしまったことも思い出す。
あの時の石川さんの困った顔とか、中島さん方が話を合わせてくれたこととか、
そういうことは全部覚えていて、
とても楽しかった、という感情と申し訳なさが混ざった妙な気持ちのまま、重い体を持ち上げ職場へと向かった。
ーーー
「おはようございまー「Aちゃん!どうだった、昨日?」
職場に着くなり、私に駆け寄ってくる宮下さん。
「え?昨日って・・・?」
「隠さなくても知ってんだからね!昨日選手達とご飯食べに行ったんでしょ!」
・・・やっぱり。
というか、なんで!?なんで宮下さん知ってるの!
「あ、実はさ、昨日見たんだよね。Aちゃんと選手4人が話してるとこ。」
私の表情を読み取ってか、宮下さんは理由を答えてくれる。
良かった、ストーカーとかではなかったみたい。
「それで?どうだったの?」
「それがですねー、飲み過ぎちゃってあんまり覚えてないんですよ。」
私がそう言うと、宮下さんはあからさまに残念そうな顔をした。
なんとなく気まずくなって視線をさ迷わせると、時計が9時を指していることに気付く。
「すいません!私これから取材でした!」
「あ、そうだったの?」
なにか思い出したら報告してね!と、キメ顔で私の肩をポンポンと叩く宮下さん。
そんな宮下さんに曖昧な返事をして、商売道具であるカメラを手に取った。
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梓(プロフ) - 如月明日香さん» ありがとうございますー!如月さんのコメントはどれも嬉しいものばかりですよ(_ _)ちょくのことが好きになってくれたのなら嬉しいです(笑)最後まで読んでくださりありがとうございました! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 雛*さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると凄く嬉しいです(^^;番外編の方もよろしくお願いします! (2017年12月5日 17時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - 完結〜〜!おめでとうございます! このお話で私は石川選手が好きになり、なんと実際に石川選手のタオルも買ったんです〜〜! それくらい、引き込まれる作品で、石川選手の魅力が詰まったお話でしたっ! 本当にこのお話大好きです!! 本当におめでとうございます! (2017年12月5日 0時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - はぁ……完結お疲れ様でした(;;) 終始ニヤニヤしっぱなしでした……´`* 素敵なお話をありがとうございました〜〜!! 番外編も楽しみにしてます◎ (2017年12月5日 0時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - わ、わ、わ…! ほんとですか(;;) ふ、ファンだなんて恐れ多いです;;ありがとうございます´`* ちょくくんファンなので、ちょくくんの作品があるのが嬉しくて…!*゚ これからも楽しみにしてますね〜◎ (2017年12月1日 14時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2017年10月14日 17時