【小説】”普通”の高校生になるはずだった。

第2話#F組全員集合 ページ4

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桃｢ここが教室なのね…！高校生になった実感がわいてきたわ！｣


?｢へぇ、ここキョーシツっていうのか。｣


藍｢え、そんな事も知らなかったんだ…。そういえばあんた、名前は？｣


旭｢俺は赤葉旭だ。オマエらは？｣


藍｢音瀬藍だよ。こっちは朝霧桃猫っていうの。｣


桃｢…よ、よろしく…です。｣


旭｢ん、どした？なんかモジモジしてんな。｣


藍｢あー、男が苦手なんだよ。いつか慣れると思う。｣


旭｢おー、そか。んじゃ、じゃーな。｣


挨拶し終わると、旭と名乗った彼はふらふらと教室を探索し始めた。


藍｢席は出席番号順か。音瀬は19、桃が13だから後ろの方か…あ、斜めじゃん。やったね。｣


桃｢本当だ。早速座ろっか。｣


二人は席に座り、全員集まるまでクラスの様子を見ながら待つ事にした。


＿＿教室内では、とある1人の少女が色んな人に話しかけているようだ。


?｢こんにちは。ねぇ、貴女のペンケースとても可愛いわ！｣


??｢本当に？ありがとう。…そうだ、名前を聞いてもいい？｣


つ｢あら、名乗り忘れていたわ…！申し遅れました、あたくしの名は白萩つぐみですわ。貴女の名前は？｣


零｢私は天乃零那！｣


つ｢天乃さんですね、よろしくお願いします。…まぁ、そこの貴女。とても素敵なネイルですわ！｣


亜｢あら、ありがとう。つぐみさん…でしたっけ。私は立木亜沙花、よろしくね。｣


つ｢えぇ、よろしくお願いしますわ。…あ、ちょっとそこの貴方待って…！｣


零｢…白萩さん、興味津々だねぇー。｣


亜｢ふふ、とてもいい事だわ。｣


＿＿別の場所では、見た目がそっくりな双子が何やら話している。


?｢ねぇ、花織。｣


花｢なーに？伊織。｣


伊｢今から誰かに話しかけてさ、僕の性別はどっちでしょうって問題出したら正解すると思う？｣


花｢うーん、無理じゃない？伊織は女の子みたいだもん。｣


伊｢えへへ、この外見だと悪巧みしやすいんだよね…あ、ねぇそこの君！｣


?｢ふぇ?!あ、こんにちは。ええっと…水蜜さんでしたっけ。｣


花｢うん、私達双子なの。君は確か鈴宮日向さんだよね。｣


日｢は、はい。｣


伊｢じゃあ、問題！僕の性別はどっちでしょうか！｣


日｢…僕って言ったから、もしかして男の子？｣


伊｢あれ、ばれた。一人称隠すべきだったか。｣


＿＿突然、大きな声が教室に響き渡った。


?｢よし、皆揃ったね。｣


どうやらクラスメイトが全員揃ったようだ。

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