【小説】”普通”の高校生になるはずだった。

第12話#準備の時間 ページ14

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翌日、取引があるビル付近の空き家。
家の中では、生徒達が暗殺の準備を始めていた。


風｢それじゃあ私達はお先に行ってきますねー。｣


華｢苗木さんと水蜜伊織さんと花織さん。よろしくね。｣


伊｢任せて。入口付近にいる警備員を2人倒せばいいんでしょ？｣


花｢で、服を奪って2人が変装したら、中を調査して皆に伝えてくれるんだよね？｣


華｢そういうこと。じゃあ潜入出来たら連絡する。｣


奏｢皆行ってらっしゃいー！｣


朱｢皆、改めて作戦を確認するわよ。まぁ、今回の依頼はとても簡単だと思うけれど…。｣


・華倫、風は変装＆潜入し、中の状態を報告。

・伊織と花織は入口待機。来た敵を倒す。

・日向と旭、呉羽と零那がペアとなり、片っ端から部屋に入ってターゲットを倒す。ついでに金目の物をとる。

・葡萄、莉久、佳哉は廊下の敵を倒しどんどん上へ行く。

・隣のビルの屋上からルナとつぐみが援護射撃。

・ヘリを呼んで逃げると予想し、桃猫は屋上待機。来た敵を倒す。

・亜沙花、陸、藍、奏太、二ーナ、賢人は取引現場をおさえ、全員倒した後取引される品を持って外へ。


す｢皆さん、理解しましたか？｣


葡｢はーい！大丈夫でーす！｣


賢｢6人で取引現場に行くって…多くないか…？｣


二｢部屋広いからむしろ多い方が良さげじゃね？それに、大人数の方が楽しいじゃん！｣


賢｢そういうもんなのか…？｣


奏｢それ分かるかも！あと、皆の戦う姿初めて見るからちょっと楽しみ！｣


ｻﾞｰｯ ｻﾞｯｻﾞｰｻﾞｰ
無線の音が部屋中に響く。


華｢…報告。5階建てで警備員がとても多い。取引する部屋は4階、5階に集団のボスらしき男と護衛がいる。各階の部屋にもまばらに人がいる。｣


風｢部屋をちらっと見ましたが、部屋の扉はパスワード式。大きな金庫が2つあるのが見えましたー。｣


藍｢了解。早速襲撃を始める。…先生、準備完了しました。｣


朱｢オッケー、行ってらっしゃい！先生達はその場には居ないけど、ちゃんと皆の働きを見てるからね！｣


莉｢葡萄、佳哉、よろしく頼むな！｣


葡｢任せてよ！上手く連携していこうねー！｣


佳｢全力で援護する。さぁ、行こう。｣


1年F組、入学して初めての暗殺が始まった。

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