【小説】”普通”の高校生になるはずだった。

第11話#依頼 ページ13

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長めの休み時間が終わり、チャイムが鳴った。


朱｢はーい、早速説明始めるよー！黒板に書いていくから、皆ちゃんと見ててください。｣


・依頼はいつ来るか分からないので、部活へ入部＆アルバイト禁止。

・依頼が来たら、教室か寮の大広間で全員で会議をして作戦をたてる。

・暗殺中は公欠扱いなので何も気にせずに任務を遂行すること。


朱｢黒板に書いたこの3つは任務が来た時のルール。この学校に来る依頼は様々な内容で得意不得意があるかもしれない。特に女子にはハニートラップをしてもらう必要があるかも。
どんな依頼が来てもいいように、なるべく対策をしておいてね。｣


す｢依頼の報酬の半分は学校に入って、もう半分は皆のお小遣いになります。使い道は自由ですが、使い過ぎには注意してください。｣


朱｢年に5回定期テストがあるんだけど、F組は5教科プラス暗殺の実技テストをするから、覚えておいて。｣


全員｢｢はい。｣｣


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
校内電話が鳴り、飴村先生がでる。


す｢はい、飴村です…。へ、い、依頼ですか?!…はい、では資料を受け取りに行きます。｣


つ｢先生、いかがなさいましたか…？｣


す｢依頼が来ました。私は資料を貰ってきますので、待ってて下さい。｣


つ｢まぁ！暗殺の依頼ですの?!｣


朱｢こんなに早く依頼が来るなんて…。
(まぁ丁度いい。皆の能力を確認できる。)｣


少し時は経ち、作戦を立てるための会議が始まった。


『依頼内容…とある取引が行われるビルに向かい、そこにいる者を全員暗殺せよ。また、金目の物と取引される品を持ち帰れ。』


す｢えっと、恐らくこれは皆の能力を私達が把握する為の依頼…ですね。本来ならこの時期の依頼は2､3年生が処理しますし…。｣


葡｢この依頼誰が行くんですか？｣


朱｢そうね…持って帰る物、量はどれくらいか分からない。あと、この資料によるとターゲットの数が多いわ。…今回は全員で行きましょう。｣


葡｢ぜ、全員?!そんな大人数で大丈夫なんですか?!｣


す｢うーん…このビルのマップを見ましたが、結構広いので問題ないかと…。｣


佳｢…提案がある。先生、話してもいいですか？｣


朱｢うん、いいですよ。｣


佳哉は計画を提案する。


佳｢……というのはどう？｣


葡｢無難でいいと思うよ、僕は賛成かな！｣


朱｢他の人は大丈夫？なら、計画は決まり。明日学校前に集合よ。｣


佳哉が立てた計画に決まり、明日実行することに決まった。

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