文豪から愛しい貴女へ III

子守唄 <福沢諭吉> ページ30

りんさんリクエスト

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大きくなったお腹をとんとんと叩きながら歌を歌う

「〜〜〜〜♪」

「うまいな」

そう言って現れたのは夫の諭吉さん

料理をしていた諭吉さんはそう言って私の隣に座る

「きっと子供も歌が好きになるだろう」

「そうでしょうか？そうなったら嬉しいですね」

そう言って笑う

「安静にするのだぞ、無理は禁物だ」

そう言って私の手を握る諭吉さんに私は頷く

「貴方との子を死なせるのはありませんよ。安静にします」

そう言って片方の手でお腹を撫でる

「〜〜〜〜♪……諭吉さんも私がいなかったら歌わないとダメですよ？」

冗談でそういうと諭吉さんは真剣な顔をする

「覚えよう」

冗談のつもりだったのだけど……いっか

そう思いながら私は歌った









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福「リクエストありがとう。練習はしている。きっと覚えて歌おう」

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