文豪から愛しい貴女へ II

誤解 <福沢諭吉> ページ10

りんさんリクエスト

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私は武装探偵社の社長、福沢諭吉さんと夫婦

何年も二人で一緒に歩んできたが、実は新しく家族が増える

恥ずかしながら子供が出来た

でも、中々言い出せない……

「何悩んでるの？」

「乱歩くん……聞いてくれますか」

乱歩くんなら大丈夫だね

というか分かってるだろうな

「成る程、赤ちゃん出来たんだ。おめでとう」

「で、でも、諭吉さんに言うのは……」

「良いじゃん言っちゃえば。というか、ちゃんと話した方がいいよ」

「で、でも」

「何を二人で話している？」

後ろから諭吉さんの声が聞こえ振り返ると

少し……怒っている？

「ちょうど良いじゃないか。言っちゃえ」

「え、あ、っと、諭吉さん」

「如何した？」

「じ、実は、貴方との子供が出来たんです……よ」

そう言った瞬間、諭吉さんの顔が少し赤くなったが本人は気がついていないのか冷静を装っている

「……乱歩、少し席を外してくれるか」

「はいはーい、あ、社長、あまり知らないフリはダメだよ」

「……ああ」

そう言って乱歩さんが出て行くと諭吉さんは私を優しく抱きしめる

「……A、ありがとう」

「い、いえ、そんな……」

「だが、出来れば乱歩より私に先に言って欲しかった」

「あ、ごめんなさい。その……恥ずかしくって」

「そうか……乱歩は気がついていたようだが実はこっそり聞いていた」

そう言われて少し笑う

「次はちゃんと言いますね」

「次……か」

「あ」

「判っている。次からはそうしてくれ」

そう言って優しく頭を撫でられた








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福「リクエスト感謝する。子供も、楽しみにしているぞ」

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