文豪から愛しい貴女へ II

始末 <澁澤龍彦&フョードル・ドストエフスキー> ページ40

レオさんリクエスト

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澁澤said

Aは私のコレクションに加えたいほど美しく艶かしい大和撫子な女性だ

だが、かの魔人も魅了され、取り合いになっている

そんなある日、Aが街に出た

普段はあまり町に出ない(私が町に出ないように言ってるから)彼女が出て行くのは珍しい

が、先刻から虫ケラどもがAを汚らわしい目で見ている

「澁澤さん、貴方も僕と同じ考えでしょうか」

「当たり前だ」

そう言って二人でAに話しかける

「久しぶりだなA」

「お元気でしたか」

「澁澤さんにドストエフスキーさん……ええ、相変わらずですよ」

そう言って笑うAに周りの男も釘付けになるが

「Aを汚らしい目で見たら……どうなるか判っているだろう？」

「あまり調子に乗らないでください」

Aに近づこうとする男達を脅して追い払う

「あれ……急に人通りが……」

「おや、本当ですね」

「良いじゃないか、お陰でゆっくりAも買い物ができるだろう？」

「ええ……まあ」

そう言うAの手を取りエスコートすれば魔人は私を睨んでいる

「Aさん、此方の店もいいのでは？」

「何を言う、こっちの店の方が……」

そう言いながらまた男が寄ってきたら始末する







「お陰でいいものが買えました。ありがとうございます」

「此方もまあまあ退屈しなかった」

「また行きましょう」

別れを告げでAを見送る

結局……何も進展しなかったな

ただ周りの男を払っただけか

そう思いながら私も帰ることにした





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ド「リクエストありがとうございました。買い物のお供を出来て嬉しかったですよ」

澁「だが、少しは警戒をしたほうがいい。また行こう」

兄妹 <フョードル・ドストエフスキー>→←守備範囲外でも…… <森鴎外>

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