文豪から愛しい貴女へ II

守りたい <末広鉄腸> ページ33

モフ子さんリクエスト

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「何をしている」

声をかけられて振り返ると男性がいた

聞いていた、猟犬の末広鉄腸

私の……ターゲット

刀を取り出し迷いなく斬りかかる

末広鉄腸も避けるが鞘からだそうとしない

「お前は……」

「私の名はA。歳は十八。貴方達が追いかけている組織に拾われた暗殺者」

そう言って刀を振りかざすが避けられる

「貴方の暗殺を命じられた」

「……確かに剣の筋はいい」

そう言う末広は離れて私を指差す

「だが、重荷があるようだ。何を巻いている」

そう言われて私は着物を着崩す

「……っ、爆弾！？」

「……」

「……自分で望んだことか？」

「え……」

「自分の意思でやると言ったのか？それとも、何も言わず、流されただけか……教えてくれたら命は助ける」

そう言われて私は笑いながら後ろへ下がる

その下は海

此処は防波堤

私の任務は……

「この爆弾で貴方を殺せと言われた」

そう言って私はまっすぐ前を見る

私はただの囮

必要ない

この任務は死んでこそ成功

でも、教えたら、本当に助けてくれるかな

でも、この爆弾は外せない

「……私は、これ以上罪のない人を殺したくないっ」

私は此方に来る末広を突き飛ばし防波堤から後ろに飛ぶ

すると、末広が飛んできた

そして刀で私を刺さずに爆弾を外した

「なんで……」

「気まぐれだ……それと、こんな状況でするのもアレだが……」

そう言って末広は私の唇にキスをする

「なんでか、自分のものにしたくなった」

そう言われて驚きながら

「私は、生きてもいいの？」

「勿論だ」

そのあと、私は猟犬に保護されてこの才能を生かして手伝いをしている









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末「リクエストありがとう。苦しかっただろう。今日からは猟犬の一員だ」

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