文豪から愛しい貴女へ II

It's raining <中原中也> ページ31

林檎飴さんリクエスト

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「っ、A！！」

そう聞こえて目を開けると水滴が一つ私の手に落ちた

「……中……也さん」

「A……A！よかった！」

そういう中也さんは泣いていた

「ごめんなさい」

そう謝れば首を振って

「手前は悪くねぇ。俺のミスだ」

時は多分数時間前

大雨が降っていた

視界が悪かったけどなんとか敵の殲滅に成功した

「終わりましたね！」

「ああ、風邪ひく前に帰るか」

そう言った時、中也さんの背後から男が銃を持って出てきた

私は咄嗟にかばった

「俺がちゃんと警戒してなかったから」

「大丈夫で________」

「大丈夫じゃねェ！！手前が死んだらどうする！俺のせいで死んだって思ったら……俺は」

そう言いながらまたぽたぽたと涙が溢れてる中也さん

「二日」

「え？」

「二日も寝てた」

……数時間前ではなかった

「心配したんだよ。医者も、諦めろって」

どうやら心臓の近くに銃弾が通ったらしい

「本当に……よかった」

掠れた声で中也さんが私を抱きしめる

「……次からは、気をつけますね」

「俺も」

そう言って二人で少しの間泣いていた

お互いの無事を確認するようにずっと抱きしめていた









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中「リクエストありがとな！またリクエストしてくれよ」

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