文豪から愛しい貴女へ II

スキキライ <芥川龍之介> ページ12

ウミソラさんリクエスト

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「姉さん！何処に行くんですか？」

弟の敦が私の元へ駆け寄る

「別に、任務よ」

敦とは孤児院も一緒

可愛い弟だが、私は甘やかすとか姉らしいことは出来ない

愛情と言うのだろうか、それが判らない

「……いってらっしゃい！」

それでも弟は健気に見送ってくれるので手を振る

「おい、A！明日の任務はポートマフィアの芥川と一緒に行ってもらう」

国木田さんから昨日そう言われた

芥川と言えば、弟が仲良くしてもらっている……筈

確かそうだったと思うが

そう思いながら待っていると

「お前がA……か？」

そう言われて振り返ると、芥川がいた

その瞬間、なんとなく時が止まったような気がした

「貴方が芥川ですか……」

「ああ、よろしく頼む______危ないッ」

銃声が聞こえて思わず目を瞑ると

「ごほっ、大丈夫か」

「え、あ、はいっ」

抱きしめられて芥川に異能で助けられた

「此奴らを始末する。貴様はそこに……ん？顔が赤いぞ……風邪か？」

「え、あ……確かに熱いかもしれません」

「あまり無理をするな」

そう言われて頷きながら離れる

芥川は淡々と発砲してきた敵を異能で捕まえていた

……なんだろうか、芥川を見ていると変な気分だ

敵を全員捕まえ終えると芥川は私に近寄り顔をじっと見る

「……人虎に似ているな」

「人虎……？あ、敦ですか？私の弟です」

そう言った瞬間、芥川からの殺気を感じた

こう言うのを感じるのは得意

この人、私の事嫌いなんだな

「……そう、か」

その殺気は一瞬で静まった

「……一度休もう。Aは体調が優れぬようだしな」

「だ、大丈夫ですよ」

「……僕がAと少し話したいだけだ。ダメか」

そう言われて頷く

また顔が赤くなったが何故かは判らない

その理由がわかるのはもう少し








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芥「リクエスト感謝する。人虎の姉だろうと……関係ない」

私だって <森鴎外>→←年上カノジョ <太宰治>

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