298《KH》 ページ6
「そう同じ。奏、言ってた。何も言えなかったって。」
「でもそれって、、、」
「うん、真相はAにしかわからないんじゃないかな」
「です、ね・・・」
「でも今はAの手元にあるはずだよ」
「え、、、」
「お母さんがね、指輪の存在を知ってね・・・・お母さんの事は聞いてる？」
「はい、、、少し精神的にも体調が悪いと・・・・美容師さんだって」
「そっか。聞けたんだね。よかった」
「はい、日本に来たあの日に話してくれました。」
「これはAちゃんの物だって言ってね。アイツにとって辛いものなのか嬉しい物なのかはわからないけど、アイツはお母さんを抱きしめながら『ありがとう』って泣いた」
「・・・・・・・」
「ま、それ以降だれもそのことに触れずにいる」
「そうですか・・・」
「そういう指輪の存在があるってこと知ってた方がいいって思ったから話した。ごめんね」
「いえ。」
「きっと持ってると思うから、でもへんな誤解はするなよ。今のAにはキュヒョンくん。
それはオレが保証する。間違いないから」
「・・・(笑)ありがとうございます」
「さ、早く行って。待ってるよ」
「待ってはいないと思いますよ。きっと今頃生き生き仕事してると思う・・・(笑)」
「・・・・・・・ぁ“”“」
「でしょ(笑)あ、来たんだ。とか言われかねない」
「・・・・・すまん」
「なんで蒼介さんが(笑)」
「あああ、まぁ、、なんてーのか、、だな。。。」
「じゃ、気を付けて帰ってくださいね。」
「ああ、さんきゅ」
「蒼介さん？さっき言ってた雑誌の仕事の話」
「あ？」
「ホントにします？オレ娘ちゃんと共演」
「あ、ホントにそんな企画案でてるらしいぞ？」
「マジか！」
「ん、だからウチの娘どうですかね〜ってマネージャーさんに伝えたけど(笑)」
「え、いいんですか？」
「あ？うちの娘ちゃん既にデビューしてるよ？モデルさんなの(笑)」
「3歳ですよね？」
「うん、かわいいからスカウトされたの１歳の時に」
笑顔満載の蒼介さんに見送られてエレベーターに乗り込む。
「あ！」
そうだった。
シャンプーする約束だった！！
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作者名：myu
| 作者ホームページ：https://myu6002mic.exblog.jp/
作成日時：2019年10月26日 17時
