311《KH》 ページ19
「今、ついてくれてる子たちを納得させるくらいにならないと戻れるわけがないから。
勝手に放り出しといて今更戻ろうなんてって、彼女たちにもプライドあるから思うよね。」
そのヌナが言うヌナ自身が納得する自信とか？
そんなのあんの？
だってさ、そんじょそこらの事じゃ納得なんてしそうにないじゃん。
絶対にしないよね？
そんな日待ってたら気が遠くなりそうだよ、マジで(笑)
「それにさ、時間は進んでる。あの頃とは何もかもがもう違ってる。ヘアメイクもファッションもトレンドの変化はそれこそ一瞬で変化してる。今の私は田舎で緩く過ごしてるただの美容師のおばさんだからね・・・」
美容師のおば、、、(笑)
田舎でもセンス丸出しだったくせに笑えるね、トレンドとかよく言うよ。
マンションにはこれでもかってくらいのスケッチと本や雑誌の山。
パソコンの検索事項はトレンド追いかけまくりでヌナのパソコンの中は時代の最先端だったしな。相変わらず自分が全くわかってねーな(笑)
「キュヒョナ？」
「あ、聞いてるよ。でもただの美容師がおばさんが(笑)イキナリオレ達3人とか？今回のスタッフもスポンサーも何なら向こうのメイクさんとかも凄いって言ってたよ。リョウガなんて自分の事みたいに自慢しまくってた(笑)」
「日本だからね」
その言葉にドキっとする。
「韓国ではそうはいかない。キュヒョンだってわかってるでしょ」
「ん・・・」
「そう言う意味での自信と覚悟」
「んん・・・」
力いっぱい抱きしめる。守る。オレが絶対守る。
「待ってるから・・・ちゃんと帰って来て、オレのところにちゃんと・・・」
「ん。帰ってきたらこうやってギュって抱きしめてね」
「それだけじゃ済まねーけどな(笑)そっちの覚悟もしとこうかヌナ・・・(笑)」
「・・・・・・わかったよ」
「マジか(笑)」
少しの時間も離れたくないけど今のオレ達には絶対に必要な事だからお互いがちゃんとその時間を過ごしていこう・・・
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作者名：myu
| 作者ホームページ：https://myu6002mic.exblog.jp/
作成日時：2019年10月26日 17時
