293《KH》 ページ1
そんなオレを確認したヌナもチャンミンから渡された資料に目を通しながら
用意されている機材にセットしてヘッドフォンを手に取る。
久しぶりに見る、今は感じる！か(笑)
こんな感じの一連の流れを触れては離れ、離れては触れるヌナの気配を左腕と左ももに感じながらワクワクしていた。
コツコツと聞こえる筆圧
柔らかにリズムを刻むヌナお気に入りのパンプス
静かになったから薄目を開けると目を閉じて小首を傾げて音に聞き入る愛しい人。
もぉ、、、こんな感じにたまらなくなる。
いつも盗み見ていたその光景・・・(笑)
思わず抱きしめそうになるけどここでもオレの理性くんはグッジョブ！
「ぷっ」って笑う声が聞こえてチャンミンとリョウガと目が合う。
なんとでも思ってなさい(笑)
大きく呼吸をしたヌナに慌てて目を閉じる(笑)
ヘッドフォンを外し資料のうらにペンを走らせる。
こんな風に世界に入り込んだヌナにはオレ達は見えていないから
いつの間にかみんなが静かにヌナを見つめていた・・・
ねぇ、、ヌナ？
スパショ始まるよ？
ドンヘヒョンの言葉が聞こえた・・・
ｺﾄ。
静かにペンを置く音が聞こえた。
みんなが息を飲む中
「どぉ？ヌナっ」ってユノヒョンの弾む声。
ふたりにとっても久しぶりのヌナとの仕事
嬉しいに違いない。
「うん。いいね。優しい気持ちになるパステルな感じかな」
「お〜〜。さすがAですね。」
ﾁｯ、だからシム！Aゆーな！
「うん。それにやっぱり息がぴったり。ジェジュひょんもそう言ってた」
ユノヒョンにニコってして「そうなんだ」ってヌナの声も弾んでた。
ちょっとだけ面白くない。
どうしてそっちが先なんだよって気になる。
「チッ！なんかムカつくぅ〜〜〜なんでトンが先なのさっ！」
「なのさってかわいいな〜リョウガ(笑)」ってケラケラ笑ってるユノヒョン。
そんなユノヒョンの手を払いのけながら
「ボクのAなのにっ！ボクたちが先のはずなのにっ！」って。
「オレのな」「オレ達のな」
ヒョンとオレの言葉か重なる。
「リョウガのもんでもないし(笑)SJのもんでもないし、まして、、なに？ぎゅ？オマエのもんでもねーから(笑)」
なにを！！！
ほんっとイチイチ腹立つなチャンミン！！
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作者名：myu
| 作者ホームページ：https://myu6002mic.exblog.jp/
作成日時：2019年10月26日 17時
