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「シャワーしてきて?」
「一緒に?」
「・・・ちょっと出掛けたい」
「ん、、ん。わかった」
キュヒョナがバスルームに入ったことを確認してスマホをタップした。
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【ん〜〜?どーした?】
【ヘソナ。】
【ん?】
【・・・・・】
【お〜〜いA?】
【髪…切ってもいい?】
【・・・・・・】
【ヘソナ…】
【CD聞いたか?】
【うん】
【コンセプトも読んだか?】
【ん。】
【今アイツの髪切るってことがどんなことになるかわかっていて言ってる?これからジャケット撮影なんだぞ?】
【ん…】
【蒼介さんは知ってるのか?】
【言ってはいないけど気付いてると思う】
【思う?それじゃあ困る。ちゃんと話してから連絡して来いよ。じゃぁな】
・・・・・・
このタイミングでキュヒョンのスタイリングをするってことは
ジョンウンとリョウクのスタイリングもしなきゃならない。
ヘソンが言いたいのはそういうこと。
【蒼介、、】
【何をいまさらそんな声出してんだよ(笑)】
【だって】
【好きにしたらいいだろ。オマエが前に進むために必要なら好きにしたらいいさ(笑)
オレうれしいんだよ。あのハサミ、オレとオマエにとっては唯一無二の物。大切な物だ。
それを置いたまま韓国へ行ったオマエのこと寂しく思ってた。ハサミに罪はねーじゃんって
オレが置いてきぼりになった気分だった。あああ、、もうオレいらねーんだなって】
【そ!んなことあるわけないじゃん。私にとっても特別な物だよ。一緒に店をって夢を話した時にお互いに送った大切なハサミ。何よりも大切な仕事道具だよ・・・】
【そーだよ。なのにオマエは置いてった】
【それはっ、、、】
【最後にそのハサミでスタイリングしたのが湊だってのも知ってる。】
【やっぱり気付いてたんだね】
【ったりまえ。だからこそオレの気持ちなんか言えるわけねーし。黙って見守るしかなかった】
【ん、ごめん】
【もーいいよ。許してやる(笑)】
【ありがと。蒼介】
【ん。】
【私はもう大丈夫だから心配しないで。もう一度始めてみる。あのハサミで】
【ん。手入れはしてあるから、すぐに使えるよ(笑)】
【んは(笑)さすが!ありがとう。で、お願いがあるの】
【なんですか(笑)】
【契約、、今回一度きりの契約。事務所とじゃなくて3人との今回限りの契約】
【いいのかよ?それで】
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作者名:myu | 作成日時:2018年5月20日 18時