One more glass of Red wine4 (ページ12)

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158《KH》ページ12

「でもまだダメだね。オレ・・・こんなオレがヌナに触れたらまた傷つける。きっと・・・」

「だから傷ついてなんか

「いない？そんなわけないだろ。オレが言うなって思うけど……傷付けた張本人のオレがって思うけど……。」

「ぎゅ、どうしてそんなに自分ばかり？それを言うならキュヒョンのこと傷付けたのは私でしょ？」

「うんん、そーじゃない。オレは傷ついてなんてない」

「だったら私だって同じ、傷付いてないよっ」

「ヌナ……。違うよ、違う。
あの時どんだけ傷ついたか、ヌナにしかわからないけど・・・
１人で全部背負って・・・ほんと、自分が情けないんだ。

子供だったなんて言い訳にもならないし、したくない。
あの時、間違いなくヌナを傷付けたのはオレ。

ヌナがオレたちを守ってくれた。結果、オレが守ってもらった」

「そんなことないよ。ホントにキュヒョナ……そんなことない。
私はあなたを守るどころか逃げたんだよ？何もかもから大切な仕事投げたして。
たくさんの人に迷惑かけて大人として最悪なことしたの。」

「そうまでしてって話でしょ。そうしなきゃ守れなかった。そうでしょ・・・」

「・・・・・」

「オレにとっては情けないことだけどあの時はきっとあのヌナの決断が最善だった。
って、ヒチョルヒョンが・・・」

「・・・・・」

「オレもそう思うことにしたんだ。あの時・・・だからヌナに今度会った時にはずかしいオレじゃないように仕事もプライベートもオレなりに頑張った。」

「うん」

「でもさ、それもオレの独りよがりでさ、ヌナの事誰よりもなんて思ってたのに何も分かってなかったし知らないことだらけ・・・」

ヌナもとっくに起き上がっていてオレの話を向かい合って聞いてくれている。

ふわっと抱きしめられる。
大好きなそこ・・・

ヌナの腕の中。

「キュヒョナごめんね。あなたにそんな思いさせてたなんて・・・私も独りよがりもいいところだったね。私が居なくなればとか、それがあなたのためなんて・・・結果苦しめてた、ごめんね」

耳元でオレの頭を抱え込むように・・・

でもオレはヌナに手を回せずにいた。

「キュヒョナ・・・」

「・・・・・」

「キュヒョナ・・・」

「ん。」

少し離れたヌナと顔を見合わす。

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