訳あり生徒会 (ページ10)

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誓いページ10

朝練が終わり生徒達が教室に向かう時間。

屋上のタンクに腰を下ろして風磨君と唇を重ねる。

深雪と会ってから一週間が過ぎ去った。

深雪は今どこに居るのかな？もうアメリカかな？

一週間前、、
「アメリカに留学が決まった」

「そっかぁ。いつから？」

「来週中には日本を出る」

「頑張って」

「ねぇ、聡」

「ん？」

「一回幼なじみに戻らない？」

「えっ？」

「いつ戻ってこれるか分からないし、聡のお荷物にはなりたくない。」

「深雪は俺のことを嫌いなになった？」

「違うよ。聡のことはずっと好きだよ。この気持ちは変わらない。

　だから、もし私が日本に戻って来たとき、まだ好きでいてくれるなら迎えに来て。

　私はずっと待ってる。」

「分かった」

何も言わずに唇を重ねて、俺たちは幼なじみに戻った。

深雪が好きなのはずっと変わらない。だけど、、深雪が居ない悲しさを

笑い飛ばせるほど俺は強くはない。

「、、島、、松島」

心配そうな顔をした風磨君に顔を覗き込まれる。

「あっ、、ゴメン」

「ったく、、授業遅れるぞ」

屋上のドアを開けると日常に戻される。

待ってて、深雪を守れるくらいに強くなって必ず迎えに行くから。

心で強く決心をして飽きれ顔の風磨君を追いかける。