訳あり生徒会 (ページ27)

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健人side ページ27

「今から言うこと聞いて」

松ちゃんの隣に腰を下ろす。

「松ちゃんの彼女居るでしょ」

「深雪がどうかしたの？」

「あの子亡くなった」

これは、ホント。聡と再開して満足したらしい深雪に呼び出された。

‘聡には黙ってたけど、もう長くない,

宣言通りそのまま、深雪は姿を消した。

記憶の無い聡にこんなことを言っても信じて貰えない。

それにこれは佐藤への復讐。

利用できるものは何でも使ってやる。

「は？えっ？」

「殺されたんだ。町を歩いてるとき、知らない女に声をかけられて

　路地裏に連れてかれたんだ。

　人が少ないところでいきなり、殴られたらしい。」

「嘘だ」

歯を噛み締めて、悔しそうな顔をする。

当たり前だ。自分の彼女が亡くなったら、しかも、殺されたんだから。

「それで、俺の知り合いが警察官なんだ。

　目撃者に話を聞いたところ犯人は高校生くらいの女。

　しかも、この学校の制服を着ていたらしい。

　で、、あんまり、、言いたくないけど、、いや、やめとこ」

「続けてよ。最後まで聞かせて」

「絶対後悔しない？」

「しない。約束する」

「分かった。、、事件当日の午前中に犯人に似た女と勝利が

　話して居るのを見た人が居るらしい。」

これは、嘘。俺はホントに最低だな。

好きだった人と、その彼氏まで利用するなんて。

「ゴメン、、今は、一人にして」

「分かった」

立ち上がるときチラッと聡を見ると、目が怒ってるように見えた。

やばい！疑うほど上手くいった。これで聡が上手く動いてくれれば。

笑いを堪えて、静かに部屋を出る。