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勝利side ページ24
屋上に上がると、俺を呼んだ張本人が居る。
「中島は？」
「授業中でしょ」
「あいつも馬鹿だな。自分で招いたことなのに」
華奢な体を抱き寄せて、腕の中に閉じ込める。
「勝利好きだよ」
「俺もだよ。香奈」
ニッコリと微笑んだ香奈にキスをする。
「俺は最低だな。恨まれて当然か」
「勝利は悪くないよ。聡の記憶は戻った？」
「戻らない。多分、もう」
「そっか」
俺は、許されないことをした。中島に恨まれて当然だ。
だけど、ちっぽけな、、中島への対抗心が、、心を染める。
罪を犯した俺を嘲笑うかのように、激しい雨が降り注ぐ。
風邪を引かないように香奈を先に帰す。
これは、罰だ。中島を傷つけた、自分への。
いくら、恨まれても構わない。何をされようが、嫌がる権利は無い。
だけど、、、お願い、、聡だけは傷つけないで。
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作者名：gyuutanlove | 作成日時：2017年5月31日 17時
