訳あり生徒会 (ページ20)

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葛藤ページ20

「あっ、ん、、ゴメン」

「今から行くわ」

携帯を耳に当て、健人君を睨む。

「あっ、めんどくさいことになるから、勝利には言わないで」

「分かった」

電話を切って、音楽を流す。テンポの良い音楽は心を落ち着かせてくれる。

ノックの音が聞こえる。動くことが出来ないから健人君を行かせる。

「松島大丈夫か？」

「全然」

「何があったんだよ？」

「健人君に、、」

最後まで言わずに、黙って風磨君の後ろで焦ってる健人君を指差す。

「ふーん」

何があったのか察したらしく風磨が健人君を部屋からつまみ出す。

ベッドからは見えないけど、ガチャと言う音から鍵をかけたと分かる。

戻ってきた風磨君に抱っこされてソファーに座らせられる。

「痛かっただろ？今日は俺もここに居るから」

肩に手を置かれ引き寄せられる。甘ったるい匂いが鼻をくすぐる。

「昨日ね、やったって健人君が言うけど、

　僕全然覚えてない」

「うん」

「ゴメン。自分でも何が言いたいか分からない」

分からない。このモヤモヤは。僕は、、

「無理に考えるな」

不思議と風磨君の声は安心する。

「寝ていい？」

「ん」

風磨君の膝の上に倒れて目を閉じる。