訳あり生徒会 (ページ11)

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争奪戦ページ11

時が経つのは早くもう6月中旬。窓の外は雨が降りつづけている。

「はぁ？俺に決まってんだろ」

「いや、俺だろ」

「何言ってんの？俺だし」

「いや、ここは僕でしょ」

空腹に堪えながら４人が言い争ってるのを生徒会室のソファーに座って眺める。

何の？って？何故か知らないけど、俺との昼食タイムの奪い合いだって。

「マリは論外」

「何で？」

「決まってんだろ。これは大人の戦いだ。

　お子ちゃまは大人しく寝とけ。」

「おこ、、ちゃま、、ひど、い、、聡ちゃん」

兄組に追い出されたらしいマリが頬を膨らませて俺の隣に座る。

ハァー。お腹すいたのもあってか少しイライラしてきた。

「マリ、寮に行こっか。いじわるする人は置いといて」

「えっ？ちょ、、」

「マリおいで」

「ジャンケンしよ」

何なの？この態度の変わりよう。俺とご飯食べるだけだよ？

ジャンケンモード覚醒、とか言ってはしゃいでる健人君を見て、あることを

思い出した。ソファーから立ち上がって風磨君の腕を掴む。

「最近、風磨君と食べてないから」

これは半分本当。もう半分はお腹すいたから。

「待って、、」焦ってる健人君達を無視して生徒会室を出る。

騒いでる女子に視線を移さず早足で廊下を歩く。

「ついた」

鍵を開けて寮に入る。ソファーに座ってお弁当を掻き込む。美味しい(o^～^o)

「美味しそうだな」

いつの間にか隣に座っていた風磨君に視線を移すと唇が重なる。