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浮気相手6 ページ37

「で? その話って何だよ」

「あれは8月のことです」

目をつぶって回送する。

8月、先輩と明菜が喧嘩した。

授業をサボろうと屋上に行くと、目を真っ赤にした明菜が居た。

俺を見つけた明菜がしゃがみ込んだ時に見てはいけないものを見てしまった。

風に揺られた髪の下、首筋のところに火傷の跡が残ってるのを。

「そのあと明菜を問い詰めたら全部話してくれたんです。

 親から虐待されてるって。先輩と喧嘩したのは、それが理由です。」

「嘘つくなよ。仮にそれがホントだったとして

何で、彼氏の俺に言わず、友達のお前には話すんだよ」

「事実を知った先輩が離れて行くのが怖かったって」

何も言わず先輩が俺から手を離して壁を殴った。

「俺は、、」

崩れ落ちて涙を流す先輩にかける言葉が見つからず立ち尽くしてるだけだった。

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作者名:gyuutanlove | 作成日時:2017年5月28日 11時

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