出会い ページ3
事を済ませ、彼の家を出る。
普通なら家に帰らないといけない。
けど、、何となく、このまま家に帰るのは気が乗らない。
階段を下りて、家と反対方向に進む。
夜だと言うのに人で溢れてる大通りを歩道の端を通って歩く。
歩道橋に上り、道路の真ん中で立ち止まる。
このまま落ちて死んでしまおうかな。
なんて、、馬鹿なことを考えるのをやめて、反対側の階段を下りて歩く。
小道に入ると流石に人の気配はしない。
あてもなく適当に道をさまよってると後ろから声をかけられる。
振り向くと警察の制服に身を包んだ若い男の人が居る。
「一回署まで来てもらっていい?」
頷いて彼に着いていき、コンビニの隣にある交番に入る。
「お家の人に連絡するから電話番号教えて」
親にこのことがばれたら何て言われるか分からない。
嘘を着いて携帯に登録してある彼の番号を教える。
「分かった。ありがとう」
爽やかなスマイルで笑ってから電話を耳に当てた。
椅子に座ったまま振り向くとカップルらしき男女が楽しそうに歩いてる。
「お兄さんもう来るって」
宣言通り、10分もしない内に彼が入って来る。
「申し訳ございません。妹が迷惑をかけて」
なんて言ってた彼の態度は交番を出るとすぐに変わった。
「ダメじゃん。真っすぐ家に帰らないと。」
説教されながら彼に家の前まで送ってもらった。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:gyuutanlove | 作成日時:2017年5月28日 11時